主要品種の需要は減少続く
- 当面足元の状況が横ばい推移
25年度建築用鋼材需要の動向
2024年度の建築用鋼材需要は、主要各品種とも前年比で減少する見通しだ。首都圏を中心とした大都市部での建築物件は堅調に推移しているが、地方の中小物件は需要回復の兆しがみえていない。建築資材価格の高騰や人手不足、図面の承認遅れなどの要因に加えて、着工の延期や中止が重なったこともあり、24年度の鉄骨需要は400万㌧に届かない見込みとなっている。25年度も大幅な回復の見込みがなく、低迷が続きそうだ。
(写真=建材主要品種の24年度需要見通し(単位:万㌧))