鋼構造ジャーナル記事詳細

2010年1月25日号 NO.1441

●東京製鉄2月契約/2カ月ぶりに全品種3千円値上げ
●首都圏は10万トン台に回復/11月都道府県着工統計
●長野県鉄構事業協組/顧問県議との懇談会で要望
●新春インタビュー/10年課題と方針を聞く/粕谷 強、中村 皓一、正井 耕一郎、清原 裕次、藤田 雄二、伊藤 勝信、杉本 真一、中川 均、渡部 康二、廣谷 良則、古里 龍平、菅原 昭、中村 泰章、市野 登、多木 正夫、熊谷 和彦、近藤 健司、大津 尚彦
●清水(鳥取県)/大型孔あけ機を導入

相互協力・連携で苦境克服を

全国の鉄構組合が賀詞交歓会

仲間意識の誓い新たに

 鉄骨需要の記録的な減少傾向を受けて業界全体に強い緊迫感が漂っているが、「仲間意識を基盤とした情報共有化など組合員間の協力・連携で苦境を乗り切ろう」と新たな誓いのもと、全国各鉄構組合の賀詞交歓会が14日の長野県鉄構事業協同組合(理事長=◆木秀雄・フィット工業会長)を皮切りに開催されている。
(写真=スタートした鉄構組合の賀詞交歓会、左=長野県鉄構事業協同組合、中=山梨県鉄構溶接協会と山梨県鉄構工業会、右=茨城県鉄構工業協同組合)

5カ月ぶり、全品種3千円上げ

東京製鉄 2月契約

大堀常務「安値売り払拭が先決」

 東京製鉄は18日、2月契約製品販価を全品種で3000円引き上げると発表した。国内鋼材市況が弱含みで推移するなか、主原料である鉄スクラップ相場の上昇が見込めることなどから、極端な安値売りの払拭(ふっしょく)が狙い。全品種の値上げは昨年の9月契約以来、5カ月ぶり。この結果、H形鋼の店売り向け価格は6万6000円となった。また、22日から各工場でH形鋼の在庫販売を開始した。

西日本地区鉄骨需要観測

夏場までは需要低迷は必至

 結論から推測すれば、鉄骨需要は数字的には昨年を上回るが、体感温度は昨年以下という状況で推移しそうだ。
 Hグレードファブは3月初旬ごろまでは仕事を確保しているものの、Mグレードは、一部を除くと目先は60%ほどの稼働率で、2~3カ月先のメドも立たないという状況。Rグレード以下になると「その日暮らし」の状況で、現場仕事や耐震補強工事などで食いつないでいるのが現実。
(写真=着工した中之島ツインビル)

顧問県議との懇談会を開催

長野県鉄構事業協組

「鉄骨工事の適正価格受注」など要望

 長野県鉄構事業協同組合(理事長=髙木秀雄・フィット工業会長)は15日、長野市内のホテル国際21で「顧問県議との懇談会」を開催した。
(写真=鉄構組合側から要望を説明)

清水(鳥取) 大型孔あけ機を導入

プラズマ切断機も導入予定

 鳥取県の有力鋼材商社で1次加工メーカーの清水(鳥取市古海542―1、清水昭允社長)は、加工能力の拡大のため昨年末、タケダ機械製の平板用孔あけ機「ABP―GB―ATC」シリーズの1530タイプを導入した。同機は1500×3000ミリまで対応するワイドプレート用多機能ドリルマシンで、導入によってこれまでできなかった大型板材の孔あけ加工を可能にした。

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