鋼構造ジャーナル記事詳細

2010年12月27日号 NO.1489

●10年鉄構業界『重大ニュース』/厳しい経営環境続く
●H形鋼は横ばいの6万8千円/物調の12月資材価格
●ひと/関西建築構造設計事務所協会・西邦弘会長
●NSハイパーツ/設立後の半期で黒字化達成
●シャーリング業界の『今』/玉造(北海道)
●大阪鉄構組合・南大阪支部/仕事確保量に〝温度差〟
●新鉄構企業訪問/(有)山内工業(大阪府)
●北海道版
●九州版
●東京製鉄1月契約/H形鋼8千円、厚板6千円値上げ
●新潟県鉄骨組合/来年度「分離発注」2物件が決定

生産特性生かした需要喚起策検討

TNBが福井県で定例会を開催

福岡定次工場、本社工場見学会も

 鉄骨2次部材外販メーカー5社で組織するTNBグループ(会長=渡辺進・メタルプロダクツ社長)は18、19の両日、福井県で会員企業の工場見学会を兼ねて第2回定例会を開催し、需要喚起策を含めた今後の活動方針を検討した。
(写真左=福岡定次工場で記念撮影、写真右=鉄骨本体加工(Mグレード)の本社工場も見学)

2010年重大ニュース

耐震補強の分離発注や増加など

需要低水準で厳しい経営環境続く

 ピーク時のおよそ3分の1という記録的低水準にまで需要が落ち込んだ一昨年の建築鉄骨業界。そこからの復調を期して臨んだ2010年だが、円高に伴う国内設備投資の冷え込みなどで明確な回復軌道には乗れず、暦年の鉄骨需要は対前年比微増にとどまった感触だ。補強工事の全国的な増加傾向や後半の相次ぐ大型プロジェクト着工など一部で明るい話題もあったものの、全般的にファブの経営環境は極めて厳しい状態で推移した。

H形鋼は横ばいの6万8千円

先安観解消、底打ち感が台頭

物調の12月資材価格調査

 建設物価調査会は12月上旬に調査した主要建設資材の価格動向をまとめた。このうち東京地区の鋼材関係は、H形鋼がメーカーの価格据え置きと鉄スクラップ価格の上昇で、先安観は解消され底値感が台頭してきたが、需要の減少で価格転嫁が進展しないため、在庫圧縮に努めていることから前月同様のトン6万8000円となった。

NSハイパーツ

設立後の半期で黒字化達成

老人介護系施設で採用急増

 新日本製鉄が薄板軽量形鋼造の普及拡大を目的に7月に設立し、ニッテツスーパーフレーム(NSF)工法の製造・販売などを行うNSハイパーツ(本社・岐阜県可児市、橋本伸一郎社長)が、当初計画どおりの半期約9億円の売り上げで、半期決算で黒字化を達成した。
(写真=NSF工法による老人介護施設)

新潟県鉄骨組合・理事会

来年度「分離発注」2物件が決定

西新発田高校と柏崎常盤高校

 新潟県鉄骨工業組合(理事長=並川栄三・藤木鉄工社長)は17日、新潟県新潟市の万代シルバーホテルで平成22年度第5回理事会を開催した。11年度の県内耐震補強工事の「耐震補強工事の分離発注」物件は、新発田市西園町の「西新発田高校の管理普通教室棟」と柏崎市比角の「柏崎常盤高校の特別教室棟」の2物件に決定したと報告された。

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