鋼構造ジャーナル記事詳細

2017年1月16日号 NO.1805

●17年度建築用鋼材展望/今年度、来年度と需要漸増
●巴コーポ十和田工場など計18工場を適合工場に
●鉄構企業・わが社の人材確保と育成②
●倉科鐵工所(長野)/「ジョブ・カード」制度活用
●西日本の17年鉄骨需要/各主要地区で大型物件の計画
●玉造(北海道)恵庭工場の女性技能者が2年連続受賞
●17年わが社の方針/飯島 敦、那須 七信、岡 欣彦、村上 信行、川畑 篤敬、今村 清志、田邉 孝治、田邊 寛隆、上杉 武、、遠藤 善哉、徳永 正弘、伊藤 雅信、菅原 二康、南村 重人、廣澤 浩一

17年度建築用鋼材需要の展望

今年度、来年度と需要漸増

潜在需要旺盛も供給能力不足続く

 鉄骨市場では長く続いた需要の端境期を脱却し、再び景気の上昇局面に移行する転換点を迎えつつある。この先、大規模再開発や東京五輪関連施設などの出件本格化とともに、来年度から再来年度にかけて鉄骨製作の超繁忙期が到来すると期待が寄せられる。潜在的な鉄骨需要は旺盛ながら、一方で設計や現場施工など各工程の担い手不足に直面し、工期ズレ問題がより鮮明な形で需要動向に影響。このため、鉄骨需要の回復に向けた動きはある程度制限され、今年度、来年度と510~520万㌧程度の規模で推移し、建築用鋼材需要も漸増傾向をたどると見込まれている。

倉科鐵工所(長野)

厚労省「ジョブ・カード」制度活用

物心両面の補助受け人材育成推進

 長野県のMグレードファブ、倉科鐵工所(本社・松本市、倉科賢三社長)は厚生労働省のジョブ・カード制度を活用し、人材の採用・育成を推進している。このほど日本商工会議所のホームページに活用事例のひとつとして掲載され、また、ユーチューブでインターネット動画配信を行っている(https://www.youtube.com/watch?v=7WijKIt60Uo)。
(写真=「ジョブ・カード制度」活用事例を動画配信(画像はYouTubeより))
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西日本の2017年鉄骨需要

各主要地で大型物件の計画

●● 需要増に大きな期待 ●●

 西日本の2017年鉄骨需要は16年を上回ると予測されている。地域によって地場需要に濃淡はあるものの、各主要地域で需要が創出される見込みで、その周辺地域も含め、広い範囲に好影響をもたらすと考えられる。ただ、需要増が顕著化し、実感できるのは夏以降になる見通しで、当面は昨年並みで推移。懸念材料は需要量よりも材料価格の上昇に絞られ、これをどこまで転嫁できるかが鍵となる。

「ものづくりスペシャリスト表彰」

玉造恵庭工場(北海道)の

女性技能者が2年連続受賞

 道内シャー大手として知られる玉造(本社=北海道札幌市、西村孝治社長)の恵庭工場で同社が特許を保有するロスナイ・ファクトリーシステムのオペレーターとして従事する北嶋里江氏(25歳)が昨年秋、札幌商工会議所が主催事する『第3回ものづくりスペシャリスト表彰』において『ものづくり新星部門最優秀賞』に選出された。同社からは一昨年の石川晴奈氏(26歳)に続き2年連続での女性技能者の受賞となった。なお、第1回表彰でも恵庭工場から篠原衆治氏(67歳)が別部門で受賞しており、同社としては3年連続の受賞となる。
(写真=昨秋受賞した北嶋里江氏(上)、一昨年受賞の石川晴奈氏(下))
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