規模・地域の二極化が鮮明
- 年度後半には活況入りか
ここ数カ月の動向に注目
国土交通省の建築着工統計をベースとした16年度鉄骨推定需要量は約510万㌧(前年度比2・6%増)となった。規模別では大型案件(延床面積1万平方㍍以上)が128万㌧(同0・4%増)とやや足踏み状態となる一方、ようやく中型物件(同1万未満〜3千以上)が86 万㌧(同7・3%増)、小型物件(同3千未満)が297万㌧(2・2%増)とそれぞれ需要を底上げするかたちとなった。
足元の手持ち量、工場稼働率の状況は大手ファブが年内の工事を確保する一方、中小、地方ファブではスポット的な空きが散見される。実需ベースでも、依然首都圏を中心とした大型案件が活況を呈し、地方は薄いという規模・地域の二極化が鮮明となっている。