業界活況も生産・現場で混乱
- 関連業者や材料の手配に苦慮
「工事を断る」事例も散見
底堅い需要を追い風にして、今後も首都圏の大型再開発物件を中心にさらなる盛り上がりが見込まれている建築鉄骨業界ーー。「手持ちを含め、仕事量は堅調で、売り上げも好調」というファブも多く、活況を呈している状況にある。
ただ、生産や工事現場における環境は「順調どころか混乱の度合いが増してきているのが実情」とする指摘は少なくない。
なかでも人材の不足は深刻で、とりわけ、品質管理責任者や技術者の対応能力が大きなテーマとなっている。また、生産能力は設備投資で賄えても、「取り扱う従業員が不足。抱えている手持ちの物件をさばくのがやっと」というファブも少なくない。
(写真=都内で建設中の大型物件(本文と写真は関係ありません))