鋼構造ジャーナル記事詳細

2018年10月15日号 NO.1896

●「MRデバイス」で合同研修会/静岡・山梨両青年部会
●受注好調も工程ずれに苦慮/関東Hグレード協議会
●S造は26県で増加/8月の都道府県別着工統計
●「建設マスター」受賞者422人決定/国土交通省
●『技能(ギノ)リンピック2018競技会』開く/ムラヤマ(山形)
●大手ファブトップ⑫/IHIインフラシステム・川上剛司社長
●ゴーグル型IoTデバイス導入/清水スチール(埼玉)
●「ヨドバシ梅田タワー新築工事」/Hファブ16社が製作
●関東版
●中部版
●コンビニ向け採用200店舗突破/「スマートビーム」

「MRデバイス」で合同研修会を開催

静岡・山梨両青年部会がブロック間交流

参加者らがMR映像化を体感

 静岡県鐵構工業協同組合・青年部会(部会長=中尾博之・中尾建設工業取締役)と山梨県鉄構溶接協会・青年部会(同=今村康則・住吉鉄工社長)は6日、静岡県のMグレードファブ、金原工業所(浜松市北区三方原町、金原正典社長)で、「建築鉄骨業者向けMRソリューション」に関する合同研修会を開催した。全国鐵構工業協会 青年部会の事業方針である〝ブロック間をまたいだ交流〞を目的に開催されたもので、静岡県青年部会から16人、山梨県青年部会から13人の計29人が参加。オブザーバーとして静岡県鐵構工協組の渡邉靖之理事長(渡邊鐵工所社長)、松尾卓明副理事長(松尾鉄工所社長)、渥美嘉之副理事長(渥美鐵工所常務)も出席した。
(写真=「MRデバイス」を体験する参加者)
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ムラヤマ(山形)

『技能(ギノ)リンピック競技会』開催

技術アップと技能伝承を図る

 山形県のHグレードファブ、ムラヤマ(村山功社長)は6日、山形市の本社工場と酒田市の酒田工場で『ムラヤマ技能(ギノ)リンピック2018競技会』(愛称=ムラリンピック)を同時開催した。技術のレベルアップと技能の伝承を図り、社内で選抜された「経験2年以上、40歳以下」の若手社員44人が工務と製造で技術・技能を競った。審査は今後約1カ月かけて厳正に行い、11月に両工場で開く『鍛冶屋祭り』で表彰する。
(写真=規定時間内で組み立て・溶接(製造の部)
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ゴーグル型IoTデバイス導入

現実世界に鉄骨部材の三次元映像

清水スチール(埼玉)

 埼玉県のMグレードファブ、清水スチール(本社・秩父市下吉田7767、島田佳宣社長)は、ゴーグル型IoTデバイスを利用して、現実世界に鉄骨の完成部材の三次元映像を映し出す『建築鉄骨業製造支援ソリューション』をこのほど導入した。主に組立検査の時間短縮に役立てている。
 同ソリューションは、高知県のRグレードファブ、宮村鉄工がNTTドコモの技術協力を得て開発したもの。WebサービスとMR(仮想世界と現実世界を融合させた複合現実)デバイスアプリで構成され、ゴーグルを通して現実の風景のなかに柱や梁などの完成品の実大三次元映像を映し出す。これにより図面と完成物の関係性を直感的に捉えることができ、さらに映像と加工前の鋼材を重ね合わせて見ることで、各種部材の取り付け位置等を正確に把握することができる。データは三次元CADのものをそのまま使用できる。
(写真=ゴーグル越しに見た梁部材の3D映像)
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新日鉄住金

溶接軽量H「スマートビーム」

コンビニ向け採用200店舗突破

 新日鉄住金は3日、溶接軽量H形鋼「SMart BEAM」(以下、スマートビーム)が大手コンビニエンスストア用部材としての販売実績を重ね、累計適用店舗数が200店舗を突破したと発表した。ロールH形鋼からスマートビームに変更することで設計強度を担保しつつ、大幅に鋼材重量を削減でき、施工の負荷低減にも貢献することからさまざまな用途に採用が拡大している。
(写真=採用が拡大している「スマートビーム」)
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