需要環境「端境期」迎える
- 加工費は適正水準に近づく
採算・効率悪化要因も山積
国土交通省の着工統計をもとにした今年度上半期の鉄骨需要は約254万トン(前年度同期比8.8%減)で、このまま推移すれば、最終的に年度需要は500万トン程度にとどまる見通し。回復のペースにやや鈍化傾向がみられるが、今後の事業計画量のほか、各社の山積み量、見積もり件数などから現状を「端境期」ととらえる関係者は多い。全国的に高稼働率で推移しているため、むしろ業界の供給能力の観点から、需要が今以上に盛り上がる来年後半の展開を懸念する声も少なくない。