6年連続で500万㌧台維持
- 『物件の大型化』より顕著に
色濃く影落とす高力ボルト問題
国土交通省の建築着工統計をベースとした18年度の鉄骨推定需要量は、約508万㌧(前年度比2・5%減)となった。15年度に500万㌧台をわずかに割り込んだものの、6年連続で500万㌧前後の需要を維持したことになる。
18年度の鉄骨需要の内訳は、規模別で1万平方㍍規模以上の出件が目立つ一方で、中小規模は鈍い動きを示し、いわゆる『物件の大型化』がより、顕著になった年度といえる。用途別では工場関連が順調に推移したが、需要を下支えしてきた倉庫や事務所、さらに住宅関連が鈍化、従来の傾向にやや変化がみられた。