19暦年は8.8%減の472万㌧
- 7年ぶりに500万㌧割れ
20暦年の需要量も流動的に
国土交通省の建築着工統計をベースとした19暦年の鉄骨需要は472万3123㌧(前年比8・8%減)となった。500万㌧割れは7年ぶりとなる。月ごとの需要推移は12月を除き前年同月比減となり、月平均は39万㌧と厳しい展開となった。
規模別内訳では全ての規模で減少。また、使途別でも病院・診療所(前年比9・4%増)を除き、ほぼ全ての分野で減少した。これまで大きな変動がみられなかった店舗が同20・4%減、3年連続で増加していた工場も13・6%減と2桁の大幅な減少となり、これまで堅調だった倉庫も同8・3%減となった。「米中貿易摩擦など世界的な経済の不透明感、これに伴う国内の消費や設備投資などの低迷が影響した」(関係者)とする見方は少なくない。
(写真=19暦年の規模・使途別鉄骨需要)