2020年5月号 VOL.33 NO.384
・[特集] 設計・施工の効率化
・[gallery] 台南市美術館 2館
・[論文] 台南市美術館 2館
・[Topics] PSSC2019 太平洋鋼構造会議
・[Topics] 建築鉄骨構造技術支援協会「鉄骨技術フォーラム 2019」
・[News] A-Forum 「Archi-Neering Design AWARD」設立に向けて
・[人HUMAN] 吉澤 幹夫さん
・海外エンジニアとのコラボレーション
鉄骨造建築の魅力は台湾台南市に昨年完成した台南市美術館2館を取り上げた。地上5階、延床面積約23,000㎡、鉄骨約5,000tで坂茂建築設計と石昭永建築師事務所が意匠を担当。構造設計はArupが担当、日台のエンジニアのコラボレーションのあり様を紹介する。同美術館はコアとⅤ柱によるdetailが複雑な構造を採用し、アンボンドブレース接合部やスペースフレーム、Ⅴ柱頂部接合部と地下貫通のV柱脚部など耐震性能上、重要なディテールを持つ。海外案件において、海外エンジニアとのコラボレーションがいかに大切かを論述する。
・特集:設計・施工の効率化
建築鉄構市場は、東京五輪競技施設などの完成に伴い、高層建築、中低層建築、デザインビルなど都市や街並みを形成する建築が注目されている。要求性能も、デザイン+居住性+耐震性能などのほか、コラム-H構造、さらにここ数年、意匠性に富んだファッションビルや空間構造建築、構造材である鉄骨そのものを“魅せる”など、ますます多様化している。また、巨大地震への備えが明らかになった今、従来よりもさらに設計・施工の効率化が求められている。特集では、「設計・施工の効率化」をテーマに、耐震性能を確保した計9の効率化工法を紹介する。
・「鉄骨技術フォーラム2019」Q&A
前号に続いて、建築鉄骨構造技術支援協会(理事長=稲田達夫・福岡大学元教授、略称SASST)が昨年10月に開催した「鉄骨技術フォーラム2019-鉄骨造建築物の構造設計・部材製作等における疑問に答える」の第2回として、残り計12の「Q&A」。を一挙掲載。主な課題は①リブとスプライスPLの干渉②内ダイアフラムと柱スキンプレートの板厚差③高力ボルトの一次締めトルク値④鉄骨とコンクリートの密着性⑤アンカーボルトの出が多すぎる場合の対処法⑥間柱ピン柱脚のベースプレート溶接⑦ピン接合の小梁の孔明けの位置など。
特集:設計・施工の効率化
・NDコア® □400サイズ拡大
――日鉄建材
・パイロンバリアー
――アクシス
・すりーぶたすけ
――日本インシュレーション
・OSリング-One Side Ring-
――岡部
・EGリング
――日本ファブテック
・JFEシビルの省力化基礎工法
――JFEシビル
・親子フィラーQタイプの機能と施工
――構造工学研究所
・鉄骨製作、溶接前加工の自動化
――大東精機
・溶接の省力化・効率化
――神戸製鋼所
●論文
・台南市美術館 2館
――海外エンジニアとのコラボレーション
―――伊藤 潤一郎(Arup)
・PSSC2019 太平洋鋼構造会議
――PSSC2019 実行委員長 竹内 徹(東京工業大学教授)
・建築鉄骨構造技術支援協会 「鉄骨技術フォーラム 2019」
――鉄骨造建築物の構造設計・部材製作等における疑問に答える
―――連載第二回
――――編集部
●News
・A-Forum 「Archi-Neering Design AWARD」設立に向けて
・日鉄建材 「NDコア」□400mm対応サイズを投入
・神戸製鋼所 溶接事業部門 新型アーク溶接ロボット「ARCMAN™A60」発売
・鹿島建設 マニピュレータ型溶接ロボットを開発し、実工事に初適用
・矢作建設工業・錢高組 横座屈補剛材を省略する「YZ補剛工法」開発
・大林組 建設現場の資材搬送を自律化するロジスティクスシステムを開発
・大林組 「StructionSite」の日本での販売体制構築
・大成建設 鋳鉄製免震エキスパンションジョイント「TH-SLIDER」
・日本インシュレーション 日本インシュレーションが東証二部に上場
●Event
・日本ファシリティマネジメント協会 第14回 日本ファシリティマネジメント大会
●BIM News
・国土交通省 「BIM標準ワークフローと活用方策に関するガイドライン」
・清水建設 BIMモデルで法適合を審査する建築確認システム
・オートデスク クラウドコラボレーション製品の拡張アクセスプログラム
●Project
・全国の建設プロジェクト―ビル/商業施設/工場/学校ほか
・全国の建設プロジェクト―Image 編
・「全国の建設プロジェクト」の見方
●Strutec Data
・2020年1月の都道府県別建築着工面積/2020年2月の建築着工面積
●Regular
・ドイツ・スペイン・ポルトガルの空間構造を訪ねて
――IASS(60anniv.)in Bercelona Tour 第3回 バルセロナ(2019/10/06-10)
―――監修:斎藤 公男/⾼橋 寛和(構造計画プラス・ワン)/向⼭ 真保/向⼭ 洋⼀(巴コーポレーション)/⼭⼝ 健太(山口産業)/ ⼭崎 慎介(久米設計)/ 萩生田 秀之(KAP)
・A∩C:建築とコンピューター
――〈第23回〉 広範囲に広がる建築のデジタル情報の援用範囲
―――樋口 一希
・建設関連産業の未来のための技術評論
――第118回 建築材料談義
―――藤盛 紀明
・とある構造技術者がみた建築
――第56回 コンクリートと組積造
―――大氏 正嗣
・真構造道場
――第57回 「防災バンダナ」の巻
―――高橋 治
・リレーエッセイ 建築と私 283
――「あなたの建築を発見しよう!」
――――大沼 彰裕
・人HUMAN 吉澤 幹夫さん(福岡大学 工学部建築学科 教授)
●表紙
台南市美術館