関心集めるコロナ禍の影響
- 目立つ「量的確保優先」の動き
山積みは二極化顕著の指摘も
鉄構分野における新型コロナ禍の影響が今後、どのような形で広がっていくかが注目を集め、すでに一部では景気に左右されやすい中小案件、中でも店舗やホテル、観光施設や工場などで工事の中止や延期などの動きが散見されるようになっている。
一方、大型物件では当初、図面承認の遅れや一部現場での従事者の感染による工事中断、東京五輪延期に伴う規模や工程の再検討などが課題として指摘されたものの、現状では計画そのものの見直しといった大きな動きは見られない。ただ、主要ファブはコロナ禍以前に受注した案件を現在の加工のメーンとしており、「今後の山積みは各社の客先対応や商流などで二極化傾向がより顕著になる」(関係者)との指摘もある。
(写真=コロナ禍が鉄骨需要に及ぼす影響を冷静に注視していく必要がある ※写真は本文とは関係ありません)