鋼構造ジャーナル記事詳細

2021年3月8日号 NO.2021

●値上げ浸透へ市況の先高観増す/ 建材市場動向
●推定鉄骨需要量は約32万㌧/国交省1月着工統計
●ウェブ上で委員会開催/全構協・関東支部運営委
●総会で事業計画など決議/AWA認証機構
●「鉄骨技術フォーラム20」/質疑と回答⑦
●コロナ下の組織運営④
●三地区合同会議を開催/岩手県鉄構鉄工協組
●6月に全国6カ所で開催/溶接管理技術者評価試験
●大阪仕事確保率との相関/データでみるコロナ禍
●2月期定例役員会を開催/東北鉄構工業連合会

建材市場動向

値上げ浸透へ市況の先高観増す

軟調の鉄骨単価是正が急務に

 H形鋼をはじめ建築用鋼材の市況は先高観が強まってきた。原料高を背景に収益確保を目指す鉄鋼メーカー各社の製品値上げが本格化しており、需要の後押しがない中で鋼材市況を下支えしている。現時点でメーカーが掲げる値上げ幅は少なくとも累計1万5000円以上に及ぶ。足元では鉄骨需要が低調に推移し、国際的なトレンドとなっている鋼材値上げと逆行する形でファブの加工賃が下落傾向にある中、現在進行中の鋼材調達コストの上昇は「自助努力で吸収できるレベルにはない」ため、早急に鉄骨単価に反映させる必要がある。

全構協・関東支部運営委

ウェブ上で委員会開催

受注の二極化より鮮明に

 全国鐵構工業協会・関東支部の運営委員会(委員長=知野浩一・大川スティール部長)は2月24日、今年度第4回委員会をウェブ上で開催。各県状況報告では、鉄骨需給環境に改善の兆候は見られず、会員各社の稼働率、手持ち量の二極化がさらに加速している実態が浮き彫りとなった。
 支部全体のグレード別平均稼働率は、H87%(前回=昨年11月87%)、M75%(同78%)、R70%(同78%)、手持ち工事量はH8カ月(前回7・6カ月)、M4・1カ月(同4・1カ月)、R1・7カ月(同2・6カ月)となり、前回調査時からRグレードの稼働率・受注量が悪化した。
(写真=第4回委員会をウェブ上で開催)

6月6日に全国6カ所で開催

溶接管理技術者評価試験

研修会は全国9地区で4月から

 日本溶接協会(会長=粟飯原周二・東京大学名誉教授)は、溶接管理技術者(WES)1、2級および特別級の21年度評価試験と同資格取得のための研修会の日程を発表した。
 21年度の評価試験は前期が筆記試験を6月6日に全国6カ所(札幌、東京、名古屋、大阪、広島、沖縄)で開催し、口述試験は7月3日。後期は11月上旬に全国5カ所(仙台、東京、名古屋、大阪、福岡)で、口述試験は12月上旬を予定。口述試験の会場は原則として東京と大阪で実施し、筆記試験終了後に通知する。
 試験日の決定に合わせ、各級の受験者を対象とした研修会の日程も発表した。

東北鉄構工業連合会

2月期定例役員会を開催

 東北鉄構工業連合会(会長=村山功・山形県鉄構工業組合理事長)は2月9日に宮城県仙台市内のホテルで2月期定例役員会を開催した。
 役員会では、全国鐵構工業協会第4回理事会が中止となったことを受け全構協理事会報告が省略され、全構協各委員会の活動状況、東北鉄構工業連合会積算業務委員会の活動状況、令和2年度事業の実施状況について、それぞれ担当委員・事務局より報告がなされた。
(写真=2月期定例役員会を開催)

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