鉄構技術記事詳細

2022年9月号 VOL.35 NO.412

・[特集] 創刊35年記念号「建築・鉄構業界の未来」
・[鉄のデザイン] 追手門学院大学(ACADEMIC-ARK)施工編
・[Topics] フェーズドアレイ超音波探傷法による溶接部の検査法確立の探求(その3)
・[News] 日鉄溶接工業 柱-柱継手用の可搬式溶接ロボット開発
・[News] FMシステム 新バージョン「Croscope 2」をリリース
・[Event] 日本建築学会 第17回「学生サマーセミナー 2022」

・創刊35年記念号

 月刊『鉄構技術』は、青函トンネル開業、瀬戸大橋開通、日本初の空気膜構造の東京ドームが完成した1988年に創刊。以降、バブル景気により超高層建築ラッシュとなり、高さ200mを超える建築が相次いで建設された。特集は、①鉄骨造建築-未来の鉄のデザイン②施工技術(工法)と鉄骨製作③建築・鉄構業界の未来-35年後を見据えて④FABの未来、の四部構成とし、「夢のある鉄骨造建築の未来」を模索する。特に未来の鉄のデザイン、設計・施工、研究者、鉄構業界人ら計38人による「建築・鉄構業界の未来」に注目。

・特集:建築・鉄構業界の未来

 創刊35年記念号。特集は「建築・鉄構業界の未来」。特集では、鉄のデザイン、構造設計、施工技術の革新などを通して鉄骨造建築の可能性を紹介すると共に、これを支えるファブ業界を展望し、「夢のある鉄骨造建築の未来」を模索する。組織設計事務所、アトリエ系事務所、ゼネコンの構造設計者らによる未来の鉄のデザイン、施工技術(工法)と施工-製作のCollaboration、35年後を見据えた建築・鉄構業界・FABの未来など、多様な側面から鉄構業界の未来の可能性を探る。鉄骨構造の研究者らにも寄稿いただいた。

・好評連載:斎藤公男・日大名誉教授による「空間構造とデザイン」

 KD研(空間構造デザイン研究会、主査:斎藤公男氏=A-Forum)による連載第5回は「空間構造の実践と軌跡」の第3回「ジオデシック・ドームとB.フラーの世界」。今回は建築との出会いと選択を述べつつ、①日大建築学科へ—先達の系譜②1960年頃—構造とデザインの新しい波③坪井研の扉を叩く—構造とデザインを学びたい④「晴海ドーム」(東京国際貿易センター2号館)の構造設計について⑤B.フラー(1895~1983)の世界⑥それからのフラーがテーマ。ジオデシック・ドームの製作に没頭した日々、フラーとの出会い、構造とデザインの系譜を探る。

創刊35年記念号

特集:建築・鉄構業界の未来

鉄骨造建築-未来の鉄のデザイン
技術革新が進む未来の空港における鉄の循環活用による空港建築の展開
 ――大澤 元嗣/本多 裕作/清水 将矢(梓設計)
自由な建築があふれる世界へ
 ――上原 秀文(アール・アイ・エー)
将来ツールを活用した設計
 ――斎藤 慶太(アール・アイ・エー)
多角的視点からの合理性の追求
 ――荒木 洋介(織本構造設計)
大きな屋根が創り出す街の回遊性
 ――原 一樹(光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所)
鉄骨造建築の循環革命への期待
 ――岡田 健/萩森 薫(日建設計)
慶応義塾大学 日吉記念館
 ――今山 貴之(鹿島建設)
慶応義塾大学 日吉記念館
 ――上野 正夫(鹿島建設)
鉄骨造建築のDX
 ――伊藤 央(久米設計)
現在の最適化・未来の最適化
 ――伊藤 昇/柏俣 明子/佐藤 朋成(大林組)
まちづくりと鉄のデザイン
 ――今井 克彦(清水建設)
鉄骨建築の未来を想像する
 ――中川路 勇(大成建設)
最適化の進化
 ――桑 素彦/岩岸 宏次(戸田建設)
適材適所のハイブリッド構造が未来の構造の主流になる
 ――梅沢 良三(梅沢建築構造研究所)
二極化する鉄骨構造
 ――金箱 温春(金箱構造設計事務所)
構造デザインに向き合うこと
 ――徐 光(ジェーエスディー)
動的建築
 ――大氏 正嗣(富山大学)
鉄の魅力は鉄だけでは語れない
 ――小西 泰孝(小西泰孝建築構造設計)
鉄骨造による構造デザイン
 ――多田 脩二(多田脩二構造設計事務所)
施工-FABとのCollaboratin
超狭開先・現場溶接ロボット工法の開発
 ――藤本 信夫(鹿島建設)
施工BIMと鉄骨工事
 ――犬伏 昭(清水建設)
鉄骨工事の自動化施工技術
 ――鈴木 信也(戸田建設)
35年後を見据えて-建築・鉄構業界の未来 FABの未来-(順不同/氏省略)
 ――木村 祥裕/山田 哲/竹内 徹/聲高 裕治/小林 裕明/徳渕 正毅/鶴田 正一/小林 光男/奥野 親正/徐 光/大塚 哲也/軸丸 久司/人見 泰義/藤田 啓史/川村 浩岡部 和正/山浦 晋弘/永矢 隆/黒川 泰嗣/榊間 隆之/上田 博之/中原 理揮/関谷 慶宣/北岡 聡/西海 健二/松岡 祐一/多木 正夫/田中 剛/桑原 進/吉澤 幹夫/藤盛 紀明/工藤 孝/髙田 知明/加賀谷 浩一/草壁 正明/生月 美穂/竹島 徹/妹尾 一人―

●鉄のデザイン 連載 第25回

追手門学院大学(ACADEMIC-ARK)
 ――逆三角錐と三角形平面が特徴的な大学施設<施工編>
 ―――永山 憲二/中村 俊介/川村 浩(三菱地所設計)/中野 達男/鶴田 良一/平池 拓美(竹中工務店)
フェーズドアレイ超音波探傷法による溶接部の検査法確立の探求(その3)
 ――吉岡 晋吾(東京鉄構工業組合 理事長)

●News

・日鉄溶接工業 柱-柱継手用の可搬式溶接ロボット開発
・FMシステム 新バージョン「Croscope 2」をリリース

●Event

・日本建築学会 第17回「学生サマーセミナー 2022」
・日本構造家倶楽部 「多様化する構造デザイン」出版記念シンポジウム
・東京構造設計事務所協会 ASDO技術交流会「製品説明会」開催
・大和ハウス工業 業界動向勉強会 第18回:建設DX篇

●BIM News

・グラフィソフトジャパン Graphisoft BIM Platform Day 2022
・清水建設 BIMで原子力発電所建屋の設計業務を効率化

●Project

・全国の建設プロジェクト―ビル/商業施設/工場/学校ほか
・全国の建設プロジェクト―Image 編
・全国の建設プロジェクトの見方

●Strutec Data

・2022年5月の都道府県別建築着工面積/2022年6月の建築着工面積
・2022暦年上期(1 – 6月)の着工面積と鉄骨需要量

●Regular

・A∩C:建築とコンピューター
 ――〈第51回〉 活況を呈する建築と親和性の高いメタバース
 ―――樋口 一希
・空間構造デザイン研究会(KD研)
 ――Part1 空間と構造の交差点-話題のプロジェクトやテクノロジーをめぐって
 ―――第5回「軽い木の特徴を活かした”モクビルプロジェクト”」
 ――――田村 恵子(金箱構造設計事務所)/斎藤 公男(A-Forum)
・空間構造デザイン研究会(KD研)
 ――PartⅡ「空間構造の実践と軌跡」
 ―――連載NO.5 第3回「ジオデシック・ドームとB.フラーの世界」2021.11.20
 ――――斎藤公男(A-Forum/KD研究会主査)
・リレーエッセイ 建築と私 311
 ――「つなぐ」
 ―――渡部 健次
・建設関連産業の未来のための技術評論
 ――第146回 情報化によるサービスビジネスの時代へ
 ―――藤盛 紀明
・真構造道場
 ――第85回 「算額 奉納」の巻
 ―――高橋 治

・人HUMAN 濱田 聡さん(戸田建設 建築設計統轄部 構造設計部長)


●表紙
東京ドーム

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