鋼構造ジャーナル記事詳細

2022年9月12日号 NO.2100

●薄板軟化も形鋼は先高基調/建材市場動向
●鉄骨需要量は25道府県で増加/7月の都道府県別着工統計
●オンラインで研究会を開催/日本建築学会近畿支部・鉄骨構造部会
●日本免震構造協会新専務理事/北村佳久氏
●全国鐵構工業協会 青年部会新副会長/中野貴博氏
●全国鐵構工業協会 青年部会九州ブロック新会長/大鍛治洋介氏
●大手ファブトップ/IHIインフラシステム・上田和哉社長
●大手ファブトップ/巴コーポレーション・深沢隆社長
●シリーズ「女性活躍」/事例に学ぶ⑭渡辺鉄工(三重)
●今後の事業計画を協議/茨城県鐵構工協組が理事会

建材市場動向

薄板軟化も形鋼は先高基調

流通は積み残し転嫁の機うかがう

 鉄鋼メーカーのハイペースな値上げにけん引され、上伸局面が続いていた鋼材市況に変調の兆しが見て取れる。海外市況の下落などを受け、東京製鉄が8月の売り出し(9月契約)で薄板類と角形鋼管、異形棒鋼の値下げを表明したことで鋼材市況への影響が懸念される。ただ、東鉄以外のメーカーも建材品種のH形鋼、一般形鋼は販価を据え置いた。流通は積み残しとなっているメーカー値上げの転嫁を進める構えで、形鋼市況は上伸ペースが鈍化しているものの、強含み基調を維持する見込みだ。高炉品と電炉品の値差拡大、鋼板類を中心とした安値輸入材の増加などさまざまな要素が入り乱れ、特に店売り分野の需要の見通し不透明さも手伝って鋼材価格の動向は混迷の度を深め、ますます先が読めない状況となっている。

「第18回 技術討論会」を開催

NDT工業会

 日本非破壊検査工業会(略称・JANDT、理事長=長岡康之・アミック社長)は8月30日に、神奈川県の川崎市産業振興会館で「第18回 技術討論会」を開催した。テーマは「プラントメンテナンスにおける非破壊検査の展望」とし、5講演とパネルディスカッションを行った。
 長岡理事長はあいさつで「当工業会は非破壊検査業界の発展と技術展開、普及を図っており、討論会は情報発信という重要な役割を担っている。講演を聴講し、会社の方向性を深く考える機会にしていただければと思う。また、講演後の質疑やパネルディスカッションではどしどし忌き憚たんのないご質問、ご意見をぶつけていただきたい。出席者の皆様が有意義な時間を過ごせることを祈念する」と述べた。
(写真=「第18回 技術討論会」のもよう)

オンラインで研究会を開催

「冷間成形角形鋼管柱の塑性変形能力」テーマに

日本建築学会近畿支部・鉄骨構造部会

 日本建築学会近畿支部・鉄骨構造部会(主査=聲高裕治・京都大学教授)は1日、「冷間成形角形鋼管柱の塑性変形能力」をテーマとした今年度第1回研究会をオンラインで開催した。
 今回の研究会は大変形・繰り返し変形に対する角形鋼管柱の塑性変形能力、骨組の地震時挙動に関する実験的・解析的研究、損傷後の残存性能に関する知見を通じ、冷間成形角形鋼管の塑性変形能力について議論するために企画された。
(写真=第1回研究会をオンライン開催)

日本溶接協会

優勝は小山、藤岡の両氏

全国溶接技術競技大会表彰式

 日本溶接協会(会長=粟飯原周二・東京大学名誉教授)は8月30日、東京都文京区の東京ガーデンパレスで21年度(第66回)全国溶接技術競技大会の表彰式を開催、最優秀賞は被覆アーク溶接の部が小山巧氏(愛知代表、豊田自動織機)、炭酸ガスアーク溶接の部は藤岡羊平氏(同)が選ばれた。
(写真=左から藤岡氏、粟飯原会長、小山氏)

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