大型物件は「26年から繁忙期」か
- 『適正な受注価格』が大きな焦点に
鉄骨業界の2025年展望
需要低迷の長期化が顕著となり、市況も厳しさが増しているが、ファブ各社とも採算を最優先に懸命に受注活動を続けている。一方で物件の計画見直しや中止などが相次ぎ、建設予算の折り合いのほか、設備など専門業者の不足という深刻な問題も浮上している。こうした状況に大型の付帯、金物工事や土木鋼造物の受注などのほか、同業他社との製作協力で、十分とは言えないまでも工場稼働率の低下を避けようとするファブも目立つ。
需要低迷の長期化が顕著となり、市況も厳しさが増しているが、ファブ各社とも採算を最優先に懸命に受注活動を続けている。一方で物件の計画見直しや中止などが相次ぎ、建設予算の折り合いのほか、設備など専門業者の不足という深刻な問題も浮上している。こうした状況に大型の付帯、金物工事や土木鋼造物の受注などのほか、同業他社との製作協力で、十分とは言えないまでも工場稼働率の低下を避けようとするファブも目立つ。
・[特集] 2025年の建築・鉄構業界
・[特集] プロジェクト2025 Part.1
・[gallery] 長崎スタジアムシティ スタジアム棟
・[鉄のデザイン]
連載 第46回 長崎スタジアムシティ スタジアム棟
・[論文] 福岡大名ガーデンシティ(下)
・[総目次]
年間総目次 2024年1~12月号(VOL.37 No.428~439)
・[人Human] 坪井 宏嗣さん
東北鉄構工業連合会(会長=村山功・ムラヤマ社長)は11日、岩手県盛岡市のホテルメトロポリタン盛岡本館で「令和6年度12月期役員会」を開催し18人が出席、全国鐵構工業協会からは小貫武専務理事も出席した。
村山会長のあいさつに続き、小貫専務理事が「ファブを守る鉄骨製作図の契約と法令」について説明した。
(写真=12月期役員会のようす)
国土交通省の建築着工統計調査から推算した2024年度上期の推定鉄骨需要量は約192万6000㌧で、今のペースで推移すれば24年度は400万㌧割れの公算が高まっている。そうなれば23年度(391万㌧)に続き2年連続の400万㌧割れとなる。
この状況を裏付けるようにファブ各社からは手持ち仕事量の減少を訴える声も多い。さらに需要低迷の長期化で、一部ではあるが工場稼働や山積みを確保するため、安値で受注するケースもみられる。
(写真=全国鉄骨景況天気図)
鉄骨技術者教育センター(理事長=河野昭彦・九州大学名誉教授)は4~6日、愛知県名古屋市のフジコミュニティーセンターで「鉄骨製作工場 品質管理責任者講習」を開催した。3日間で製作管理技術者の有資格者147人、無資格者43人が参加。ファブリケーターの品質管理責任者の技能・倫理の確立が目的。愛知県のほか福岡県、宮城県、大阪府、東京都で開催する。
(写真=品質管理体制の徹底のため多くが受講)
建築鉄骨構造技術支援協会(略称・SASST、理事長=稲田達夫・元福岡大学教授)による鉄骨技術フォーラム2024『鉄骨造建築物の構造設計・部材製作等における疑問に答える』が11月27日、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷で開催された。ファブ会員などから寄せられた鉄骨造建築物の製作、構造設計、施工等に関する疑問にSASST関係者が回答する恒例の企画。ウェブ配信を併用し、会場約50人、ウェブ約30人の計80人が参加した。
(写真=あいさつする稲田理事長(左)、約50人が参加した会場のもよう(右))