鋼構造ジャーナル記事詳細

2023年4月3日号 NO.2129

●札幌の超高層ビルの取り壊し/鉄骨建方の70カ所で精度不良
●「社長の右腕育成講習会」を開催/鉄骨技術者教育センター
●4年ぶりに対面での総会/全国R・Jグレード部会連絡会
●支部事務局の設立準備へ/全構協・九州支部
●三支部理事長会を4年ぶり開催/全構協九州・四国・中国支部
●本社工場敷地内に新工場を建設/髙橋工業(宮城)
●シリーズ「女性活躍」/事例に学ぶ⑯栄輪工業(栃木)
●H形鋼店売り向け3000円値上げ/日本製鉄
●フィットテスト講習会開く/埼玉県鉄構業協組
●インボイス制度の勉強会を開催/大分県鉄構工業会

札幌の超高層ビルの取り壊し

鉄骨建方の70カ所で精度不良

限界許容値の差異は最大21㍉

 札幌市中央区で鉄骨建方中の「(仮称)札幌北1西5計画」は施工中に精度不良が発覚、取り壊しと再施工が決まった(本紙3月27日付既報)。超大型プロジェクトとして道内のみならず、業界関係者の関心を集めていただけに大きな波紋を投げかけている。
これを受けて大成建設が全数調査を実施。現場での全数調査の結果、現場の柱や梁など全722カ所のうち70カ所で日本建築学会の建築工事標準仕様書(JASS6)に定められた限界許容値を超えていた。許容値からの差異は平均で4㍉、最大で21㍉のずれを生じていたことが判明した。
(写真=「(仮称)札幌北1西5計画」(3月25日撮影))

全国R・Jグレード部会連絡会

4年ぶりに対面での総会を開催

9項目の重点事業を採択

 全国R・Jグレード部会連絡会(会長=松枝建次・松枝興業社長、会員=1都2府7県)は3月24日、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷で第20回通常総会を開催した。会場には部会員ら約35人が出席、対面での総会開催は4年ぶりとなる。
 総会に先立ち、全国鉄骨評価機構の髙野昭市社長を講師に招いて講演会を開催。髙野社長は「R・Jグレードの現状」をテーマに工場認定制度と業界動向について年譜をもとに詳しく説明した上で認定工場としてのR・Jグレードの推移や構成比などを解説した。
(写真=部会員ら約35人が出席して4年ぶりの対面開催に)

人材確保など議題に意見交換

三支部合同理事長会を4年ぶり開催

全構協九州・四国・中国支部

 全国鐵構工業協会の九州支部(支部長=岩永洋尚・長崎県鉄構工業会理事長)、四国支部(支部長=登尾昌弘・愛媛県鐵構工業会理事長)、中国支部(支部長=妹尾一人・岡山県鉄構工業会理事長)の3支部は3月24日、福岡市博多区のオリエンタルホテルで合同理事長会を開催した。永井毅・全構協会長がオブザーバーとして出席し、人材確保など各県の対応状況や現状について意見交換した。同事業は支部間の連携強化、業界の共通課題の克服を目的に開催しているもの。新型コロナウイルスの感染対策として中止が続き、2019年以来の開催となった。
(写真=人材確保の成功事例などで意見交換)

アイ・テック清水工場(静岡)で研修

東構塾

デッキ製造ラインなど見学

 東京鉄構工業協同組合( 東構協)の青年経営者委員会(会長=池田和隆・池田鉄工社長)が主催する若手経営者・技術者育成プロジェクト、「東構塾」(塾長=青野弘毅・元那須ストラクチャー工業)は3月18、19の2日間、第8期修了の記念に研修旅行を実施し、塾生ら11人が参加した。鋼材流通大手のアイ・テック清水工場(静岡市清水区)でデッキプレートの製造工程について学んだほか、静岡市内の名所を観光して見聞を広めた。
(写真=アイ・テック清水工場にて)

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