2009年8月17日号 NO.1418
●揺れる東京都の「登録制度」/登録鉄骨工場の減少顕著
●国交省6月の建築確認申請/8カ月連続で減少続く
●インタビュー/王子製鉄・小林雅美社長に聞く
●中国『啓光グループ』来日/SASST会長らと会談
●連載/鉄骨一次加工変遷史(10)
●連載講座(17)/溶融亜鉛めっき実務概論・藤村和男氏
●ニュースの周辺/東北の立駐物件で梁〝作り直し〟
●北関東版
●四国版
●新鉄構企業訪問/(有)昭和鉄工(栃木県)
●梶哲商店(東京)/前向きな職場づくりを推進
●国交省6月の建築確認申請/8カ月連続で減少続く
●インタビュー/王子製鉄・小林雅美社長に聞く
●中国『啓光グループ』来日/SASST会長らと会談
●連載/鉄骨一次加工変遷史(10)
●連載講座(17)/溶融亜鉛めっき実務概論・藤村和男氏
●ニュースの周辺/東北の立駐物件で梁〝作り直し〟
●北関東版
●四国版
●新鉄構企業訪問/(有)昭和鉄工(栃木県)
●梶哲商店(東京)/前向きな職場づくりを推進
西日本・需要環境なお厳しく
攻勢強めるゼネコンの安指し値
ファブも抵抗、譲れぬ一線
年率換算で500万トンにも満たない鉄骨しか産み出さない需要環境で、東日本と同様に、西日本地区の鉄骨ファブリケーターの間にも苦悩の色が深まっている。
大阪駅北口再開発がピークの状態を迎え、阿倍野地区再開発の商業施設も着工に移り、昨年秋に延期が発表された工事のうち幾つかの再開が決定されるなど、京阪地区を中心に大型物件はそこそこ見受けられる。しかし、圧倒的多数のファブがかかわる中小規模物件の絶対数が極端に少ないことが、業界を非常に重苦しい雰囲気におとしめている。
(写真=東梅田地区は再開発ラッシュだが……)
大阪駅北口再開発がピークの状態を迎え、阿倍野地区再開発の商業施設も着工に移り、昨年秋に延期が発表された工事のうち幾つかの再開が決定されるなど、京阪地区を中心に大型物件はそこそこ見受けられる。しかし、圧倒的多数のファブがかかわる中小規模物件の絶対数が極端に少ないことが、業界を非常に重苦しい雰囲気におとしめている。
(写真=東梅田地区は再開発ラッシュだが……)
揺れる東京都の「登録制度」
登録工場の減少がより顕著に
メリット求める動きが加速
ピーク時に181社(01年)あった東京都鉄骨加工工場登録工場が、08年12月時点で49社まで落ち込みをみせ、現在もその減少傾向に歯止めがかからない。新たに国土交通省の大臣認定工場の取得に乗り出す登録工場も増加しており、景気の後退に伴う鉄骨需要の減少のなかで、そのメリットを問う動きがこれまで以上に加速している。
国土交通省
6月の建築確認申請・確認件数
8カ月連続で前年同月比2桁の減少続く
国土交通省が発表した6月の確認申請件数は4万6625件(前年同月比13.5%減)、このうち鉄骨造のウエートが高いとされる1~3号建築物は1万2948件(同21.8%減)、また構造計算適合性判定申請件数は1364件。これに対し、建築確認件数は4万6304件(前年同月比13.8%減)、1~3号建築物は1万2935件(同21.8%減)。構造計算適合性判定の合格件数が1370件となっている。
ニュースの周辺
ファブと設計者のコミュニケーション
東北の立駐物件で梁〝作り直し〟発生
今春、東北地域で建設された自走式立体駐車場の物件で鉄骨の梁7台が〝作り直し〟となり、ファブが200万円ほどの損失をこうむるケースが発生した。設計者と施工者はともに大手。受注したMグレードファブは、これまでも立駐の仕事を数多く手がけており、特記仕様書に入熱・パス間温度管理記録を要求するなど本体工事並みに厳しいことに初めから違和感があった。接合部の溶接で設計者の意図とは違った個所を溶接し、結果的に〝作り直し〟に発展。同ケースは、ファブと設計者のコミュニケーションがうまくとれていないことの典型例といえる。
前向きな職場づくりを推進
梶哲商店
「顧客から最初に選ばれる会社を目指して」
SS材からSN材まで厚板の在庫販売と溶断加工を手がける梶哲商店(本社=東京都江戸川区中葛西、梶哲夫社長)は、「お客様から最初に選ばれる会社になる」ことを目標に明るく前向きな職場づくりを推進している。その方針が社員一人一人の言動に浸透することで、顧客の評判も上々だ。
(写真=梶社長)
(写真=梶社長)