鋼構造ジャーナル記事詳細

2011年7月25日号 NO.1519

●停滞懸念の大型建築物件/発注相次ぎ明るい兆しも
●H形鋼2千円下落の7万6千円/物調の7月資材価格
●全構協/被災ファブへ支援物資の提供を呼びかけ
●JSCA講習会/建物の残存耐震性能評価が必要
●千葉県非破壊検査研究会/盛大に30周年記念式典
●復興へ・つながろう全青会/被災地からメッセージ
●駒井ハルテック/『スペースボックス工法』を開発
●関東版
●近畿版
●東京製鉄8月契約販価/2カ月連続で全面据え置き
●建築用ターンバックル協/新JIS適合品が普及

東京ゲートブリッジを見学

JSSCの技術者育成講習会

中央橋桁やトラス格点構造を学ぶ

 日本鋼構造協会(略称・JSSC、会長=髙梨晃一・東京大学名誉教授)は15日、平成23年度鋼構造技術者育成講習会の講義カリキュラム「土木工事現場見学」で、同講習会の参加者ら約20名を集めて、東京湾第3航路に建設中の東京ゲートブリッジの建設現場を見学した。
(写真左=今年度中に完成予定の東京ゲートブリッジ。主橋梁部全体の鋼材は約2万トン、写真右=主橋梁部の上での現場見学)

停滞が懸念された大型建築物件

発注相次ぎ一部明るい兆しも

依然、鈍い超大型物件の動き

 震災影響による大型建築物件の停滞が懸念されていたが、ここにきて病院やショッピングセンターなどが相次いで着工、一部に明るい兆しが見え始めた。ただ、超大型物件の停滞は依然、継続しており、需要は流動局面にある。
(写真=建設中の都内大型物件)

H形鋼は2千円下落のトン7万6千円

需要低迷で買い手優位の状況

物調の7月資材価格調査

 建設物価調査会は、7月上旬に調査した主要建設資材の価格動向をまとめた。このうち東京地区の鋼材関係は、H形鋼は需要低迷で、流通在庫が増加するなど過剰感が強まっている。メーカー各社は価格を据え置いたが、流通業者の売り腰は弱く、買い手優位の商状で、底値を探る動きが続き、前月比2000円下落のトン7万6000円となった。

被災ファブの早期再開を支援

支援物資の提供を呼びかけ演

全国鉄構工業協会

 全国鉄構工業協会(会長=米森昭夫・ヨネモリ会長)は、このほど全国の各鉄構組合に被災地ファブに対する支援物資の提供を呼びかけた。工場機械設備、消耗品、事務所用品など被災地ファブが必要とする物資を被災組合、東北支部が調査、全構協がこれをとりまとめ、全国の協会構成員に事業所内の遊休資機材などを原則、無償で提供を呼びかけたもの。これにより、震災で円滑な事業活動ができなくなっている事業所の早期再開を支援する。

駒井ハルテック

スペースボックス工法

RC橋脚・鋼板巻立耐震工事に威力

 大手ファブの駒井ハルテック(本社・東京都台東区)は、RC橋脚での鋼板巻立耐震補強工事で、施工日数の15%縮減を可能にする『スペースボックス(SB)工法』を開発。国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」登録も受け、営業活動を本格化させている。
(写真=スペースボックス工法の概要)

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