鋼構造ジャーナル記事詳細

2020年6月22日号 NO.1984

●約30人集め総会と全員協議会/関東Hグレード協議会
●理事・監事など役員候補者を選出/全国鐵構工業協会
●19年度性能評価件数は311件/全鉄評が定時株主総会
●稲田達夫理事長が留任/SASSTが定時総会
●作品・業績の2部門4件が受賞/「第31回JASCA賞」
●新社長登場/阿部商事(北海道)・阿部喜憲氏
●寄稿・工程管理表/全構協・神崎隆一技術委員長
●認定区分「AAA」を取得/ティー・エス・ティー(千葉)
●NDコア適合判定支援システム/日鉄建材
●3カ月ぶりに全品種値上げ/東京製鉄7月契約

関東Hグレード協議会

会員約30人集めて総会と全員協議会

需要・市況とも流動的な展開

 関東Hグレード協議会(会長=太田昌志・太田鉄工社長、会員46社)は12日、東京・千代田区のアルカディア市ヶ谷で会員約30人を集めて2020年度総会と全員協議会を開催した。当日は新型コロナウイルス感染防止の観点から全員がマスク着用、非接触型体温計による検温を実施するなど万全な対策のもと行われた。各社の現状報告では現在、受注残の製作に追われているが、年末にかけて「仕事が薄い」状況になるとの報告が目立った。ただ、来春着手の見積もり案件が多いものの、肝心の単価は「厳しい」と需要・市況とも流動的な展開にあることを浮き彫りにした。
(写真=太田会長(上)、万全なコロナ対策のもと開催(下))


全鉄評が第13回定時株主総会

19年度性能評価件数は311件

「適切かつ柔軟な評価事業を」

 全国鉄骨評価機構(略称・全鉄評、山口種美社長)は17日、東京・中央区の鉄鋼会館で第13回定時株主総会を開催。19年度の性能評価件数が当初計画値を上回る311件になったことを報告するとともに、20年度については新型コロナウイルス感染拡大に伴う市場環境の悪化なども考慮に入れながら「刻々と変化するであろう事業環境に対し、スピード感を持って、適切かつ柔軟に性能評価事業を進めていく」(山口社長)との方針を示した。
 総会では最初に山口社長が第13期(19年4月1日~20年3月31日)の事業経過とその成果を報告した。
(写真=山口社長(上)、定時株主総会のようす(下))


SASSTが定時総会

稲田達夫理事長が留任

「会員の要望に沿った活動を」

 建築鉄骨構造技術支援協会(略称・SASST、理事長=稲田達夫・元福岡大学教授)は12日、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷で第10回定時社員総会を開催。任期満了に伴う改選で新役員を選任し、引き続き行われた臨時理事会で稲田理事長と青木博文副理事長(横浜国立大学名誉教授)の留任、伊藤優理事(伊藤建築構造一級建築士事務所代表)の副理事長就任を決めた。新理事には山内哲理氏(ティ・アンド・エイアソシエイツ社長)と渡辺修氏(渡辺建鉄工業専務)の2氏が就任した。
(写真=稲田理事長(上)、第10回定時社員総会のもよう(下))


3カ月ぶりに全品種値上げ

原料高でコスト上昇分を転嫁

東京製鉄 7月契約

 東京製鉄は18日、7月契約の店売り向け販売価格について全品種を値上げすると発表した。上げ幅はH形鋼など形鋼類5品種が5000円、異形棒鋼が4000円、厚板など鋼板類9品種が3000円で、全面値上げは3カ月ぶり。国内外の鋼材市況が大底圏を脱しつつある中、主原料価格の上昇でコストアップ分の転嫁が急務となり、製品販価の引き上げを決めた。
 国内鋼材市場では緊急事態宣言の全面解除による経済活動の再開に伴い、大きく落ち込んだ荷動きの回復と需給バランスの改善に期待を寄せつつも、様子見ムードが依然色濃い。足元では鉄スクラップ相場が4月末のボトムから6000円程度上伸、副資材価格の上昇も見込まれ、鋼材価格についても「潮目の変わる時期が近付いている」(特約店)とみられる。

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