鋼構造ジャーナル記事詳細

2020年8月24日号 NO.1993

●今後の動向に不透明感/20暦年上半期までの業況
●適格性証明書の特別措置で対応公表/AW検定協会
●新支部長/全国鐵構工業協会中部支部・多和田桂太郎氏
●人と話題/日本ファブテック社長・野上勇氏
●新会長/関西建築構造設計事務所協会・前川忠弘氏
●船橋工場に第一、第二工場を増設/谷村製作所(東京)
●クローズアップ/「ウイズコロナ」の時代へ
●持続化給付金とは/MKマネジメント代表・小坂真義氏
●特集/鉄骨製作・施工の省力化
●2カ月連続17万㌧切る低水準/日本製鉄ときわ会

20歴年上半期までの業況

鉄骨需要 今後の動向に不透明感

早期回復見込めず流動局面

 国土交通省の建築着工統計データから推定した20暦年上半期(1~6月)の鉄骨需要量は、前年同期実績(約232万㌧)比11・9%減の約205万㌧となった。景気の後退に伴う需要の落ち込みが指摘されているが、新型コロナ禍の長期化も加わり、今後の動向の見極めが極めて困難な局面を迎えている。

溶接協会の「適格性証明書の特別措置」で対応を公表

AW検定協会

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日本溶接協会が実施する溶接技能者資格試験が一定期間中止となったことに関連し、AW検定協会(会長=早野裕次郎・山下設計設計本部プロジェクト管理室室長)はこのほど、「第35次AW検定試験の受験資格条件への対応」として措置を発表した。
 対応の内容として「AW検定試験の受験当日が、日本溶接協会が発行した書類に定める適格性証明書の有効期限の延長期限の期間内であれば、該当する溶接技能者資格の有効な適格性証明書または資格証の原本を保有するものとみなす」としている。

谷村製作所(東京)

船橋工場(千葉)に第一、第二工場など増設

物件の大型化対応、生産効率化を図る

 東京のHグレードファブ、谷村製作所(本社・東京都墨田区、谷村朋昭社長)はこのほど、千葉県の船橋工場に第一、第二工場、塗装ブース(移動式)を増設した。柱・梁製作専用工場として機能を拡大させ、物件の大型化にも対応、またクレーンの活用などで一次加工を含む全体の生産効率化を図ったことになる。
(写真=第一工場(上)、第二工場(下))


日本製鉄 ときわ会

H形鋼在庫16万2900㌧

2カ月連続17万㌧切る低水準

 日本製鉄のH形鋼を扱う商社・特約店で構成される「ときわ会」の調べによると、7月末のH形鋼全国流通在庫は前月比3000㌧、1・8%減の16万2900㌧と7カ月連続で減少した。16万㌧台は2カ月連続で、11年1月以来の低い水準。在庫率は2・26カ月と前月から0・06ポイント上昇した。出庫量は依然低調だが、出庫見合いの仕入れ抑制により在庫量は減少傾向が続いている。

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