長期化する鉄骨需要量の低迷
- 『適正価格での受注』が正念場
今後の景気動向に大きな関心
長期化する鉄骨需要量の低迷を受け、ファブ業界は日増しに厳しさが増している。ゼネコンによる指値攻勢のほか、工場稼働の確保・維持、量目を追うファブや商社などによる安値受注で〝値崩れ〞を懸念する動きが広がり、『適正価格での受注』がまさに正念場を迎えている。
23年度の推定鉄骨需要量は391万㌧でリーマン・ショック直後の09年度と同水準となり、今年度も盛り上がりに欠ける展開が継続、「今のペースが続けば前年度並みの需要水準になる」と予測する関係者は多い。