主要ファブが繁忙期迎える
- 下位グレードから市況回復
価格是正で緊迫した場面続く
全国的な需要の増加を受け、主要ファブ各社の大半が繁忙期を迎えている。とくにMグレードクラスは耐震補強に加え、地場の中小物件の出件などで工場稼働率がさらに上伸。工期の関係から市況の反映も早く、「適正単価まであと一歩」(Mグレード)の展開をみせる。一方、Hグレード以上のファブも相次ぐ大型プロジェクトの着工で、年度内の仕事量を確保したところも散見。ただ、大底期に受注した安値物件の積み残しなどが採算的に足かせとなり、「当面は厳しい状況が続く」(Hグレード)の見方が大勢を占める。