2018年の鉄骨業界を展望
- 全国のファブは繁忙期に突入へ
『工程ずれ』など課題が山積状態に
17年度の鉄骨需要は、上期が前年度比3・1%増の約274万㌧となり、このペースで進めば16年度の510万㌧を上回る数値となる見込みだ。実際にこうした需要の増加を裏付けるように、全国的にファブの工場稼働率が高止まりしている状況にある。18年はこれまで需要をけん引してきた首都圏の再開発や郊外の工場・倉庫関連など大型物件の本格化に加え、地方でも都市部を中心に相次いで計画が具体化、これまでの需要傾向に徐々に好転がみられる。だた、鋼材価格の不透明感のほか、図面承認の遅れや外注を含めた人手の不足等に伴う『工程ずれ』などの課題はほぼ手つかずにあり、潤沢な仕事量に対して「経営負担となる課題は多い」という年になりそうだ。