2019年の鉄骨業界を展望
- 今年も高水準の需要が継続
中期展望では極めて重要な年に
18暦年の鉄骨需要は、このペースで進めば530万㌧前後の数値となる見込みだ。「上期需要が下期にずれ込んだ影響もあり、全国的にファブの工場稼働率が高止まりしている状況にある」(関係者)とされる。今春から夏場まで大型物件の端境期とする指摘もあるが、工場・物流倉庫など大型物件の全国的な出件に加え、地方でも都市部を中心に再開発が具体化、高水準で継続するものと予想される。ただ、建設業全体の対応能力などの問題もあり、今年も530万㌧前後とする意見が大勢を占める。「今年は東京五輪閉幕後の需要増大に伴う問題が露呈する年。ファブ業界が抱える多くの課題と併せて今以上に緊張感が高まる可能性もある」(関係者)の声も聞かれる。中期展望からは極めて重要な年となりそうだ。