19年度需要は500万㌧前後
- 盛り上がりに欠ける展開に
ファブ各社の受注量に格差も
首都圏を中心とした大型再開発案件の、いわゆる需要の〝端境期〞がより鮮明となり、また、昨年から続く高力ボルトの納期長期化なども加わり、鉄骨業界は全体的に盛り上がりに欠ける展開となっている。
物件規模に関わらず、前年度比で減少、工場、物流・倉庫、事務所などの使途別でも減少傾向が続いている。特に需要を支えてきた大型の物流・倉庫や事務所の減少が目立つ。主要ファブの手持ち量や工場稼働率に極端な落ち込みはみられないが、首都圏の大型物件の〝端境期〞の影響を受けたSファブ、また、物件の大型化などで中小ファブの受注量に格差がみられる。