需要環境の厳しい状況続く
- 適正価格での受注が焦点に
回復の〝潮目〟は今夏か
建築鉄骨の需要環境は大型物件の『端境期』の長期化に加え、新型コロナ禍による工事の中止・延期など厳しい状況が続いている。実際に20年度の推定鉄骨需要量は412万1487㌧(前年比9・7%減)と、2000年度以降では09年度のリーマン・ショックの約391万㌧に次ぐ低水準となっている。また、ゼネコンの指値や同業者間の受注競争で単価も弱含みで推移、しかも鋼材のほか、溶材やボルトなどの副資材の値上げが昨年末から相次ぎ、ファブの企業運営にとって仕事の確保とともに適正価格での受注が最大の焦点となっているのが現状だ。