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需要は大型偏重、二極化が顕著

  • 鋼材高騰等の影響も足かせに
    『適正価格での受注』が焦点

 国土交通省の建築着工統計から推計した21年度の鉄骨需要量は約466万㌧(前年度比13・0%増)となった。中でも大型プロジェクトの需要が堅調に推移、首都圏だけでなく地方の主要都市での再開発案件の始動も目立ち、「今年後半から盛り上がりをみせ、来年から再来年にかけてピークを迎える物件は多い」(Sグレード)という。また、物流倉庫や輸出関連の工場の建設も順調で「年内の山積みは確保、来年の引き合いも活発になってきており、量的な懸念はない」(Hグレード)の声も少なくない。
 ただ、こうした展開に対して中小案件の動きは鈍く、明らかに需要は大型に偏重する傾向がみられる。「回復基調にあるとはいうものの、二極化の動きが顕著」(関係者)との見方は多い。

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