2008年7月号 VOL.21 NO.242
☆特集☆
新工法・省力化工法の魅力を探る
◆現場無溶接柱継工法 イーカプラ―旭化成建材
◆鉄骨柱梁貫通補強工法 日立ハイリング工法―日立機材
◆合成スラブ用デッキプレート 日鐵スーパーEデッキEZ-1.0―日鐵住金建材
◆制震システム アドバンス制震システム+DOVE JOINT―川口テクノソリューション
◆杭柱一体構法 エコスフレーム―松村構造計画/エコスフレーム
☆論文
西梅田プロジェクト
無柱の大ホール吹き抜け空間を有する超高層建物―――根津定満/東和彦
☆Gallery
IRON HOUSE(アイアン・ハウス)
鉄の可能性と緑の調和した居住空間
☆短期集中連載<13>
建築工事標準仕様書 JASS 6 鉄骨工事―改定のポイント
鉄骨工事技術指針・工場製作編―改定前、改定後を徹底比較
―5.16 新技術・新工法の紹介
☆クアラルンプール国際空港新格納庫
MASハンガー06の設計・監理
無柱開口231m、大スパン架構への挑戦
―第2回 大スパン架構の実現に向けて[実施設計・施工法技術開発提案] ―――仁科雄太郎/中本 康/鍋田 充政/安藤 秀樹
☆プロジェクト
全国の大規模工場・大型店舗建設一覧
☆新連載
豊かな文化遺産と変われない社会
―インドの歴史と建築を巡って―
第4回 インド中南部の歴史的建築物──牧野 章文(竹中工務店)
●Strutect 山野 祐司さん(日建設計 構造設計室長)
●連載
随筆<78>クライン・ガルテン ──────深見準一
●Photo Topics
東京国際空港D滑走路建設工事
―ジャケット式桟橋構造を採用、桟橋上部で鋼材使用量30万㌧
●リレーエッセイ(142)
「地域に根ざした建築を目指して」─────土野池正義
●Essay モノつくりが創る美 -91-
壮大と繊細が両立してこそ「ものづくり」
-アンコール・ワットの巨大さと繊細な細工───豊田政男
●掲示板
2008年度 AW検定第22次合格者
2007年度 建築高力ボルト接合管理技術者
●Strutec data
2008年4月の構造別着工面積
2007年度の地区別鉄骨需要量
2007年度の都道府県別鉄骨需要量
●CONTENTS
●Information
●読者のひろば
●EDITOR ROOM
●表紙説明
IRON HOUSE(アイアンハウス)
東京・世田谷区の閑静な住宅街に「IRON HOUSE」と名付けられた鉄を素材とした住宅が昨年秋に竣工した。施主は、構造設計者でもある梅沢建築構造研究所代表・梅沢良三氏。徹底した鉄の表現による建築で、氏自身のデザイン論が形となった建築でもある。延床面積172.54㎡、地上2階・地下1階の専用住宅で、建築構造はS造・RC造、設計は椎名英三建築設計事務所と梅沢建築構造研究所が担当した。パネル製作や建方などの施工は造船技術を持つ高橋工業(宮城・気仙沼市)が担当している。建設地が住宅街であるため、現場までの運搬と現場建方を考慮しながらパネルを設計し、精度の高い工場製作と現場溶接施工により組立てを行った。使用した鉄骨量は約70㌧。地階から屋上にかけての緑化も試みられており、鉄と緑の調和も図られた。なお、平成20年東京建築士会「住宅建築賞金賞」受賞作品でもある。本誌12頁~14頁のGalleryで室内空間などを紹介している。