2008年6月号 VOL.21 NO.241
・鉄骨ものづくり第2弾
混迷する建築業界とファブリケーター
「競争力の構築」へ向け、第一歩を
07年度の鉄骨需要量は改正建基法の影響で25年ぶりの650万トン割れ……………………編集部
ルポ―ファブ探訪
1.松井工業(福岡県・糟屋郡宇美町)
2.竹島鉄工建設(和歌山県・有田郡湯浅町)
3.米山鉄工 竜ヶ崎工場(茨城県・竜ヶ崎市向陽台)
鉄骨用加工機械・溶接機器一覧
オイルダンパーを用いた制振構造
狭小地事務所ビルへの適応例
―高橋治/岡野泰充/岡山信男
・短期集中連載〈12〉
建築工事標準仕様書JASS 6 鉄骨工事―改定のポイント
鉄骨工事技術指針・工場製作編―改定前、改定後を徹底比較―
―5節 溶接(5.15 ロボット溶接法)
・耐震設計と施工
汐留ビルディング
~100m×25mの無柱オフィス空間を実現した超高層建物~
…………………………………塚谷 秀範/尾崎 伸治/永山 憲二
クアラルンプール国際空港新格納庫
MASハンガー06の設計・監理
―無柱開口231m、大スパン架構への挑戦―
第1回 入札に向けて[基本計画、基本設計]
―仁科雄太郎/中本 康/鍋田 充政/安藤 秀樹
・Photo Topics
渋谷駅地下に新空間「地宙船」誕生
3層分貫くダイナミックな吹き抜け空間
・全国の大規模工場・大型店舗建設一覧
・新連載
豊かな文化遺産と変われない社会―インドの歴史と建築を巡って―
第3回 バンガロール周辺の建築物を巡る
…………………………………………原田 公明(日建設計)
・掲示板
スタッド溶接施工管理者認定
―スタッド協会 256名に認定証を発行
・Strutect
宮里 直也さん (日本大学 理工学部 建築学科 助教 空間構造デザイン研究室)
・リレーエッセイ 141
「止まることのない電車に乗りながら」………………………………足立博之
・Essay
モノつくりが創る美 -90 –
素材が支えるものづくり:役割分担が活きる-バンテアイ・スレイの彫りの深い彫刻を可能としたもの-……………………………豊田政男
・Strutec data
2008年3月の構造別着工面積
2007年度の着工面積と鉄骨需要量
・表紙説明
丸ビルから有楽町を臨む
大型再開発プロジェクトが目白押しの東京・千代田区。写真は丸ビルから、鉄骨建方工事が急ピッチに進む「丸の内SFビル」を中心に有楽町方向を撮影した。「丸の内SFビル」は旧古河ビルなどの跡地に地上34階、地下4階、塔屋3階、高さ約157mの超高層ビルなどを建設するもので、延床面積約20万6,200m2の大型プロジェクト。鉄骨所要量は約3万9,000tに及び、鉄骨製作はヤマネ鉄工建設、川田工業、駒井鉄工、JFEエンジニアリング、川岸工業が担当している。完成は2009年4月の予定。千代田区では現在、大手町で3棟の超高層ビルを建設する「大手町地区第一次再開発」(鉄骨所要量約4万3,000t)や旧JFEビルを建替える「丸の内一丁目地区建替計画」(同約1万5,000t)、旧キャピタル東急ホテルを建替える「永田町二丁目計画」(同約1万4,000t)などの建設が進んでいる。このほか、みずほ銀行大手町本部ビル建替えや中央郵便局を建替え高さ200mの超高層ビルを建設するプロジェクトが進められている。