2011年6月号 VOL.24 NO.277
・[特集]震災復興と鉄骨ものづくり
・[Photo Topics]東日本大震災 鉄骨躯体”残存”が目立つ
・[新工法]日鐵スーパーEデッキ EZシリーズ
・[論文]構造設計からみた情報連携と海外事例
・[耐震設計と施工]朝日放送新本社屋
・[Topics]東京スカイツリー
・[Topics]オートデスク RevitシリーズなどBIMソリューション最新版
・[Strutect]多賀 謙蔵さん
●特集:震災復興と鉄骨ものづくり
・「東日本大震災」契機に、「鉄骨ものづくり」の原点を!
―「建築鉄骨再興」に向けて―産業界は「英知」結集し、鉄骨市場の再構築を―
・「震災復興」と「まちづくり」。「鉄骨造建築」の魅力をアピールへ
―環境にやさしく、耐震性能の高い鉄骨造建築。「震災復興」のシンボルに―
・ルポ-ファブ探訪 桂スチール(兵庫県・姫路市)
・ルポ-ファブ探訪 ナツハラ(滋賀県・犬上郡豊郷町)
・Business Tools
―アマダマシンツール/大東精機/神戸製鋼所/日鐵住金溶接工業/ドッドウエル ビー・エム・エス/データロジック/テクラ/丸秀工機/片山ストラテック/タイワ/スノウチ/吉田鉄工所―
・鉄骨加工機械/溶接ロボット/溶接機器/溶接ワイヤ/CAD/CAM一覧
●Photo Topics
・東日本大震災 鉄骨躯体の”残存”目立つ
―釜石市の構造物被害 被災地に残る鉄骨構造の骨組みが被害の大きさを物語る―
●新工法
板厚1.0mm合成スラブで『2時間耐火』に対応
・日鐵スーパーEデッキ EZシリーズ
―――日鐵住金建材 建築商品技術グループ
●論文
・構造設計からみた情報連携と海外事例
―仮想と現実を繋ぐModel Data連携技術―
―――大脇 茂弘
●耐震設計と施工
・2010年JSCA賞「新人賞」受賞 朝日放送新本社屋
―不整形で吹抜け空間を有する超高層建物―
―――山我 信秀/横田 和伸/後藤 和弘
●Topics
・東京スカイツリー
―溶接学会・春季全国大会 「東京スカイツリー」の構造と施工
―Good Point 十間橋から
・オートデスク RevitシリーズなどBIMソリューション最新版
●Strutect
多賀 謙蔵さん(神戸大学大学院工学研究科 建築学専攻教授 博士(工学))
●表紙説明
JR川崎駅東口駅前広場再編整備工事「ガラス大屋根・吊り天井」
JR川崎駅東口の駅前広場に、透明感溢れるガラス大屋根・吊り天井が誕生した。JR川崎駅東口駅前広場再編整備工事の中核となる「ガラス大屋根・吊り天井」は、川崎駅東口の表玄関にふさわしいシンボリックな空間を創造している。ガラス大屋根・吊り天井は約1,000平方メートルを覆い、日中でも明るい陽差しで満たされている。建築主は川崎市で、設計・管理は日建設計シビル+安田アトリエ、構造がサットコンサルタント+竹内徹研究室、施工は鹿島・五洋・鉄建・重田JVが担当した。構造はS造で、鉄骨製作は東光鉄工+新日鉄エンジニアリングが担当。ガラス大屋根はトラス構造とし、ガラスの吊り天井架構にNSテンションシステムを採用している。また、建設現場が交通量の多い駅前で、地下街(アゼリア)の営業等も配慮し、既存屋根を残置して止水しながら大屋根を施工し、先行工区と次工区のスライド・ジャッキダウンを繰り返す「大屋根鉄骨スライド工法」を採用している。第1回スライドは昨年11月26日に、第2回スライドは同12月13日深夜に実施した。今年3月に完成し、公共交通施設としての利便性・快適性の向上も実現した。