鉄構技術記事詳細

2013年5月号 VOL.26 NO.300

・[特集]おかげさまで 創刊300号
・[Photo Topics]日本建築学会主催 「東日本大震災2周年シンポジウム」
・[鉄のデザイン+a]有田市立そとはま保育所
・[Aspiration]鋼板建築―真壁伝承館
・[Topics]A&A(エーアンドエー) Android版でCloudサービスが身近に
・[Topics]日本建築学会近畿支部・鉄骨構造部会 巨大地震対応の設計法でシンポジウム
・[Strutect]聲高 裕治さん

・特集:おかげさまで創刊300号

1988(昭和63)年7月に『鉄構技術』が発行されて以来、25年が経ち、今月号で創刊300号となる。発行の年は青函トンネル開業、瀬戸大橋開通、日本発の空気膜構造、東京ドーム完成という華々しい時代だが、同時に阪神・淡路大震災、東日本大震災など多くの巨大な自然災害に見舞われた25年でもあった。特集では、鉄構業界の25年を「業界のあゆみ」と「写真」で辿るとともに、データ・グラフなどを用いて多様な角度から25年を振り返った。

・資料となる「鉄構業界25年のあゆみ」

 「バブル景気」から「平成不況」までの25年は、鉄構業界にとって激動の時代となった。創刊300号特集では、25年を5年単位に分け、バブル経済と終焉(1988~1992)、兵庫県南部地震と安全神話の崩壊(1993~1997)、混沌の時代(1998~2002)、モラトリアムの時代(2003~2007)、「防災」-喪失と価値観の転換(2008~2012)と位置づけ、地震・社会情勢、規・基準、鋼材・工法、設計法、鉄骨製作技術、鉄骨需要量、建設記録などを一つの表にまとめた。

・「プロジェクト計画」にみる建築業界の再生

好評連載の「全国のプロジェクト」。建築業界は景気低迷から抜け出し、東日本大震災後の「防災」「減災」の意識の高まりが追い風となり、民間・公共投資ともに活発化している。「全国のプロジェクト」欄からは47都道府県の建設計画がつぶさに読み取れる。さらに本号では、大型再開発プロジェクトのうち、大手町連鎖型都市再生プロジェクト第3次事業、梅田1丁目1番地計画ビル、大宮桜木町一丁目ビル、長岡市大手町通西地区再開発事業などを紹介する。

●特集:おかげさまで 創刊300号

・「後世に橋渡し」する「魅力ある業界」に
―「バブル経済・崩壊」から巨大な「自然災害」まで「激動の25年」。リセットし、未来へ―
・表紙を飾った鋼構造物
・鉄構業界25年のあゆみ
・Close Up 美しく…そして高く。都市空間の変貌
・溶接ロボット略年表
・超高層建築・タワー高さランキング
・超高層建築の現在
・データでみる鉄構業界
・3.11―「絆」と「哀悼」
・被災地の現在
・被災地の復興

●Photo Topics

・日本建築学会主催 「東日本大震災2周年シンポジウム」

●鉄のデザイン+a

・有田市立そとはま保育所
―子供達の想像と行動を叶える空間づくり 「お気に入りの場所はどこ」を提供する―
―――山下 和希/大氏 正嗣/保田組

●Aspiration

・Dスルー施工連絡会 「Dスルー」の施工台数、累計5万台突破

●Topics

・A&A(エーアンドエー) Android版でCloudサービスが身近に
・日本建築学会近畿支部・鉄骨構造部会 巨大地震対応の設計法でシンポジウム
・矢作建設工業 鋼板の摩擦接合用金物「ピタグリップ」
・戸田建設・西松建設・八潮建材工業 「天井耐震クリップ工法」が技術審査証明取得
・オートデスク 「AutoCAD 2014/ReCap Studio」などリリース
・ベントレー・システムズ 「羽田再拡張事業」が最優秀賞を受賞
・NTTファシリティーズ総合研究所 「SEINセミナー」を計7カ所で開催/NTTデータ 「SEIN La CREA」事業をNTTファシリティーズ総合研究所へ移管

●BIM

・テクラ 「Tekla Structures 19」をリリース
・vintoCON・シェルパ クラウド型FM「archifm.net」リリース
・オートデスク BIMアプリケーション最新版発表

●Project

・「全国の建設プロジェクト」の見方
・全国の建設プロジェクト(早分かり&一覧表)
―ビル/商業施設/工場/学校ほか―
・全国の建設プロジェクト(パース編)
・全国の建設プロジェクト(月別分析:13年1月)
・「梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)」
・「大手町連鎖型都市再生プロジェクト第3次事業」
・「三井アウトレットパーク」第2期開発
・「大宮桜木町一丁目計画(仮称)」着手
・三菱地所、「中低層ビル」2棟を建設
・「長岡市大手町通西地区再開発事業」

●Strutec Data

・2013年1月の都道府県別建築着工面積/2013年2月の建築着工面積

●Regular

・英国の最も輝いた時期 産業革命期の構造技術遺産を現地に垣間見る
―第8回 カーディフ・ブリストルの建築物・構造物―
―――篠崎 洋三/篠原 聖二
・体験的な「溶接と強さ」の話
―その49 Mis-Matchを通じた海外との交わり―不均質は溶接継手の根本的課題ではあるが――
―――豊田 政男
・建設関連産業の未来のための技術評論
―第34回 ビジネスとリスク―
―――藤盛 紀明
・ひとりDEBATE Part.2
―連載⑰―環境破壊を救えるのは太陽光利用ではなく、多くの人々の叡智しかない フラーの宇宙船「地球号」操縦マニュアルを再読―
―――渡辺 邦夫
・構造道場
―第8回 「稲むら火」の巻―
―――高橋 治
・リレーエッセイ 建築と私 199 「私の構造設計」
―――尾田 文雄
・随筆135 さ:刺身
―――深見 準一

・Strutect 聲高 裕治さん
鉄構技術
―京都大学大学院工学研究科准教授―

●表紙
創刊300号-表紙を飾った鋼構造物
鉄構技術
 1988年は、青函トンネル開業、瀬戸大橋開通という、日本の産業界と経済発展を支える重要な事業が成し遂げられた年である。日本発の空気膜構造の東京ドームが完成したのもこの年で、『鉄構技術』は7月に創刊号を発行した。今では「バブル景気」と呼ばれる高度経済成長期で、本誌の表紙を飾る鋼構造物にもその影響が反映されている。創刊号の表紙は建設中の「横浜ベイブリッジ」(横浜港横断橋)。以降、日本電気本社ビル、幕張メッセ、東京都庁舎、江戸東京博物館、横浜
ランドマークタワー、梅田スカイビル、天王洲総合開発、東京国際フォーラム、臨海副都心のビル群、大阪トレードセンター、フジテレビ本社ビル、JRセントラルタワー、六本木ヒルズ森タワー、丸ビル、東京ミッドタウンなどが表紙を飾った。好景気を反映し、東京ビッグサイト、福岡ドームやトラス屋根による大型立体構造、インフラ整備に伴う大型橋なども次々と建設された。

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