2017年11月号 VOL.30 NO.354
・[特集] 鉄骨造建築の柱材・柱形式
・[gallery] いすゞプラザ
・[論文] いすゞプラザ
・[Topics] JSC 新国立競技場-屋根鉄骨実大施工検証まとまる
・[Topics] JSC 新国立競技場-実物大モックアップを公開
・[News] 住友不動産「新宿住友ビル 大規模改修計画」を推進
・[人HUMAN] 浜田 勇気さん
・いすゞプラザと新国立競技場…「鉄骨造建築の魅力」とは?
3年後の2020東京オリンピック開催やこれに伴う新国立競技場建設、街並みの整備など、建築物のデザインが注目を浴びている。今月号では、建築デザイン、V字柱採用など構造ディテールに工夫を凝らし、鉄骨造により美しい大空間を実現した企業ミュージアム「いすゞプラザ」を紹介。新国立競技場建設は、来年2月から始まる大屋根施工に向けて実施した「屋根鉄骨実大施工検証」結果、大庇・軒庇、観客席などの実物大モックアップ、1/150の施工手順説明模型、制振構造模型などをカラーで紹介する。
・特集:鉄骨造建築の柱材・柱形式
「多様化する建築構造用鋼材」に対して、超高層・高層建築などのビル物、意匠性あふれる鉄骨造建築、空間・立体構造などの構造設計において、「構造設計者がどのように柱材・柱形式を決定するか・したか」について、実際の建築事例を元に、構造設計者が最終決定までのプロセスを交えて紹介する。特集では、8人の構造設計者が、単なるデザイン対応だけではなく、意匠・施工・ファブリケーターらとコラボレーション(協働)しどのように最終決定に至ったかのプロセスを詳述。最新の建築構造用鋼材についても紹介する。
・鉄骨造建築の魅力伝える「いすゞプラザ」
いすゞプラザは1937年創業のいすゞ自動車創立80周年事業の一環として計画された企業ミュージアム。設計は坂倉建築研究所、構造設計は金箱構造設計事務所、施工は清水建設がそれぞれ担当し、神奈川県藤沢市に建設された。延床面積は約6,000m2。構造はS造、鉄骨使用量は約1,900tで、北陸建工、コスゲ、角藤の3社が担当。白が基調の美しい外観で、V字柱が架構を支える。簡潔さと合理性によるダイナミズム、鉄板のリボンが巻き上がる階段、アルミキャスト壁など、設計・施工のコラボレーション(協働)が結実した建築。
特集:鉄骨造建築の柱材・柱形式
・超高強度鋼材を用いた建物の設計と施工及び今後の展望について
――日建設計
・超高層建築の柱設計における構造設計者の視点について
――日本設計
・意匠と融合させた柔軟な柱形式の適用
――三菱地所設計
・多様化する建築デザインへのアプローチ手法
――久米設計
・柱の存在を感じさせない構造システム
――梓設計
・伝統の継承と構造架構の選定
――大成建設
・高性能V字柱
――竹中工務店
・不整形低層建築物における動的解析を用いた構造設計
――戸田建設
・高性能冷間プレス成形角形鋼管 BCHT®325TF/BCHT®385TF
――日鐵住金建材
・[gallery] いすゞプラザ
・いすゞプラザ
――企業ミュージアムをダイナミックに支えるV字柱
―――大木 健逸/今春 大介/金箱 温春/諸月 泰宏/林 亨多
・JSC 新国立競技場-屋根鉄骨実大施工検証まとまる
・JSC 新国立競技場-実物大モックアップを公開
●News
・住友不動産 「新宿住友ビル 大規模改修計画」を推進
・三菱地所 「直下型地震情報伝達ネットワーク」を導入
・野村不動産ホールディングス ホテル事業へ進出―ホテルの開発企画・運営
・新日鉄住金エンジニアリング 球面すべり支承「NS-SSB®」が相次いで採用
・新日鉄住金エンジニアリング 球面すべり支承「NS-SSB®」の最大変形量拡大
・センクシア ピン柱脚「PINベース工法」を9月20日に発売
●Event
・オートデスク 「Autodesk University Japan 2017」開催
・日本建築構造技術者協会 「JSCA 構造デザイン発表会 2017」を開催
・A-Forum 第19回AFフォーラム「空間と構造のデザイン」
・SASST 「鉄骨技術フォーラム 2017」を開催
・東京構造設計事務所協会 「ASDO 20周年記念式典」を開催
・JSCA埼玉 「工法・技術製品セミナー」を開催
●BIM News
・オートデスク、ワイズスタッフほか4社 「地方創生」と「働き方改革」をテレワークで支援
・福井コンピュータアーキテクト 「Japan-BIM事例フォーラム」開催
●Project
・全国の建設プロジェクト―ビル/商業施設/工場/学校ほか
・全国の建設プロジェクト―Image 編
・全国の建設プロジェクト―月別分析:2017年7月
・野村不動産ほか3社 「(仮称)芝浦一丁目計画」整備方針を決定
・世界貿易センタービルディングほか4社 「浜松町二丁目4地区A街区」が本格始動
・ヨドバシカメラ 「(仮称)ヨドバシ梅田タワー」9月に着工
●Strutec Data
・2017年7月の都道府県別建築着工面積/2017年8月の建築着工面積
●Regular
・IASS 2016 TOKYO
――21世紀の空間構造の現状と展望
―――第四回 IASS 2016 東京シンポジウム報告(4)
――――秋田 大輔
・建設関連産業の未来のための技術評論
――第88回 破壊的イノベーション
―――藤盛 紀明
・とある構造技術者がみた建築
――第26回 普請道楽礼賛
―――大氏 正嗣
・真構造道場
――第27回 「メキシコ地震」の巻
―――高橋 治
・リレーエッセイ 建築と私 253
――「設計と監理で考えること」
―――篠田 諭
・人HUMAN 浜田 勇気さん
●表紙
いすゞプラザ