2019年4月号 VOL.32 NO.371
・[特集1] 座屈拘束ブレースとその応用
・[特集2] 再開発プロジェクト2019 Part.4
・[gallery] 適用広がる座屈拘束ブレース
・[Topics] 2018年度SASST海外研修報告-シンガポールの鉄骨建築事情
・[News] 竹中工務店・JFEスチール・JFE建材 施工効率向上・省力化「ハット形鋼SC梁」開発
・[News] 戸田建設 「戸田式座屈拘束ブレース(TO-BRB)」を初適用
・[人HUMAN] 小林 直樹さん
・鉄骨造建築の耐震性能のための技術は―
免震制振装置のオイルダンパーの性能検査データの改ざん問題は、基礎免震や耐震用ダンパーのあり方など、低層から超高層建物の耐震性能の根本を問う問題に発展している。オイルダンパーの入手困難などにより、中低層から超高層までオイルダンパーによる構造設計が変化せざるを得ない状況が生まれている。特集1では、1980年代後半に登場した座屈拘束ブレースにスポットを当てる。低層建物に多く採用されてきたブレース付鋼構造骨組において、座屈拘束ブレースの機能・役割とともに、その応用例を紹介する。
・特集1:座屈拘束ブレースとその応用
鉄骨造の耐震性能は、免震制振装置のオイルダンパーの性能検査データの改ざん問題により、新たな局面を迎えている。オイルダンパーを使用しないで建物の耐震性能をいかに上げるか。特集では、古くから低層建物に多く用いられてきたブレース付鋼構造骨組の耐震性能に着目し、低層から中大規模の鋼構造に普及が広がる座屈拘束ブレースにスポットを当てた。特集では、座屈拘束ブレースを用いた構造計画・構造デザインの可能性を俯瞰するとともに、我が国で利用可能な代表的な座屈拘束ブレースと応用例を紹介する。
・特集2:再開発プロジェクト2019 Part.4
再開発プロジェクトは、2019年度以降に注目される建設計画を紹介するシリーズ企画第四弾として計16プロジェクトを取り上げた。1月号は東京を中心とした計23の超高層ビルなど大型再開発プロジェクト(鉄骨量計約53万t)、2月号は全国の計24プロジェクト(同計約36万t)。3月号は全国のプロジェクトと共に、設計・施工会社から提供いただいた計15の中・低層ビル、大型施設、デザイン建築など(同計約28万t)を紹介。1月号から4月号の連載第4回でプロジェクト数は計78、鉄骨量は計約130万tに及ぶ。
特集1:座屈拘束ブレースとその応用
・座屈拘束ブレースの性能評価と応用形式
――竹内 徹
・アンボンドブレース
――新日鉄住金エンジニアリング
・二重鋼管座屈補剛ブレース
――JFEシビル
・座屈拘束ブレース T-BRB
――巴コーポレーション
・シェイプアップブレース
――大成建設
・戸田式座屈拘束ブレース
――戸田建設
・ビーアップブレース工法
――岡部
・竹中H形鋼座屈補鋼ブレース
――竹中工務店
・ダンパーブレース
――三菱重工業
・オクトブレース
――タカミヤ
・座屈拘束ブレースコア設計例-Ⅰ
――Arup
・座屈拘束ブレースコア設計例-Ⅱ
――Arup
特集2:再開発プロジェクト2019 Part.4
・再開発プロジェクト2019 Part.4
・全国の建設プロジェクト―ビル/商業施設/工場/学校ほか
・全国の建設プロジェクト―Image 編
・全国の建設プロジェクト―月別分析:2018年12月
・「全国の建設プロジェクト」の見方
・[gallery] 適用広がる座屈拘束ブレース
・2018年度 SASST海外研修報告 シンガポールの鉄骨建築事情
――稲田 達夫
●News
・竹中工務店・JFEスチール・JFE建材 施工効率向上・省力化「ハット形鋼SC梁」開発
・戸田建設 「戸田式座屈拘束ブレース(TO-BRB)」を初適用
・前田建設工業・タダノ・千葉大学 移動式クレーンを自動操作し、無人で鉄骨を自動組み立て
・鹿島建設 柱の全周溶接、梁の上向き溶接に溶接ロボット適用
・鹿島建設 2種の工法を併用するハイブリッド耐火被覆工法を開発
・建築ピボット 省エネ計算ソフト「SAVE-住宅 Ver.4.1」発売
・トプコン・オートデスク 生産性向上目指して戦略的パートナーシップ締結
・新構造技術普及研究会 「新構造技術普及研究会」発足
●Event
・日本ファシリティマネジメント協会 「第13回日本ファシリティマネジメント大会」開催
・アマダマシンツール 「建築レーザソリューションDAY」開催
●BIM News
・ソフトウェアセンター 構造躯体変換プログラム SSCシリーズ最新版
・日本建築学会 「BIMの日2019シンポジウム」を開催
・フォーラムエイト BIM・CIM統合ソフト「Allplan 2019」発売
・フォーラムエイト 3DA対応版の設計ソフトを順次リリース
・鉄骨製作管理技術者 平成30年度 試験問題2級ーお詫びと再掲載ー
・鉄骨製作管理技術者 平成30年度 試験問題2級
・鉄骨製作管理技術者 平成30年度 試験問題1・2級解答
●Strutec Data
・2018年12月の都道府県別建築着工面積/2019年1月の建築着工面積
・2018暦年の推定鉄骨需要量
・2018暦年の都道府県別推定鉄骨需要量
●Regular
・A∩C:建築とコンピューター
――〈第10回〉デジタルを多方面に用いて建築の質を高める
―――樋口 一希
・建設関連産業の未来のための技術評論
――第105回 統計騒動と鉄骨の検査・測定物語
―――藤盛 紀明
・とある構造技術者がみた建築
――第43回 設計者であること
―――大氏 正嗣
・真構造道場
――第44回 「新構造技術普及研究会」の巻
―――高橋 治
・リレーエッセイ 建築と私 270
――「『大丈夫?』に応えたい……。」
―――市村 隆幸
・人HUMAN 小林 直樹さん(松田平田設計 総合設計室 構造設計部/FFC)
●表紙
(仮称)市川塩浜物流センター