鉄構技術記事詳細

2019年6月号 VOL.32 NO.373

・[特集] つながるBIM
・[gallery] Jヴィレッジ全天候サッカー練習場
・[Topics] 建築鉄骨構造技術支援協会(SASST)「鉄骨技術フォーラム 2018」
・[News] 日鉄溶接工業 WELDREAM®「SX」シリーズ3品種を発売
・[News] 神戸製鋼所 「KOBELCO WELDINGアプリ」の配信開始
・[News] 鹿島建設 中低層建物用「D3SKY-c」を既存ビルに初適用
・[人HUMAN] 萩生田 秀之さん 喜多村 淳さん

・上流から下流まで「BIMがつながる」には何が必要か

 特集は「つながるBIM」。BIM特集は年2回実施しているが、今回は視点を変えて「設計から施工までの効率化を目指して」をサブテーマとした。BIMは意匠、設備、構造、鉄骨製作、施工に至る各工程では用いられているが、BIM本来の良さである「データの共有」が円滑に行われていないため、上流から下流まで「BIMがつながっていない」。BIMを用いている各工程だけが作業の効率化を実現している。特集は「つながるBIM」を実現するために何が必要かなどについて、大学の研究者、設計、施工など様々な分野の方に執筆いただいた。

・特集:つながるBIM

 BIM(Building Information Modeling)は建物の設計・施工を革新するツールと期待されながら、我が国ではなかなか本格普及に至っていないのが実情。その理由は何なのか。特集は「つながるBIM」をテーマに、設計から施工までBIMを活用して効率化を図るには何が必要かを考えた。フロントは、飯島憲一・大阪電機通信大学教授が日本におけるコンピューター活用や、設計から施工に至る工程でなぜBIM適用が円滑に行われないのかなどについて執筆。建築とBIM適用は、大手設計・施工会社、アトリエ系事務所の取り組み、BIMによるプロジェクト事例などを紹介する。

・「鉄骨技術フォーラム2018」Q&Aの連載第二弾

 建築鉄骨構造技術支援協会(理事長=稲田達夫・福岡大学元教授、略称SASST)は昨年10月に「鉄骨技術フォーラム2018」を開催した。ここでは「鉄骨ものづくり」にスポットを当て、「鉄骨造建築物の構造設計・部材製作等における疑問に答える」をテーマに、計24の「Q&A」について専門の技術者が回答。会場には、全国からファブらが参加し、「即鉄骨製作に役立つ解決策」や「日頃疑問に思っていた課題の解説」など活きた情報に耳を傾けた。今回は、Q9「免震装置と鉄骨柱脚ベースプレートの接合方法」からQ16「設計変更による生産性低下」を紹介する。

特集:つながるBIM ―設計から施工までの効率化を目指して

つながるBIMとつながらないBIM
 ――飯島 憲一(大阪電気通信大学)
ワンストップBIMツール
 ――藤岡 郁(藤岡郁建築設計事務所)
構造設計とコンピュテーショナルデザイン
 ――田村 尚土(ディックス)
建設デジタルトランスフォーメーションへの挑戦
 ――矢島 和美(鹿島建設/グローバルBIM)/足達 嘉信(鹿島建設)
鉄骨BIM連携への期待
 ――大越 潤(大成建設)
有明体操競技場兼展示場
 ――西 勇/大庭 拓也/江坂 佳賢(日建設計)/宮本 敬行/加藤 登/石川 慎太郎/久米 建一(清水建設)
Excelを利活用したBIMシステム
 ――矢野 健太郎(三菱地所設計)
施工フェーズにおけるBIM活用の可能性
 ――太江 慎吾(矢作建設工業)
「D’s BIM」の目指すもの
 ――宮内 尊彰(大和ハウス工業)
鉄鋼建材のBIM取り組み
 ――日鉄建材
グローバルBIMの取り組み
 ――矢島 和美(グローバルBIM)
製品紹介
―エーアンドエー/オートデスク/グラフィソフトジャパン/トリンブル・ソリューションズ/構造システム/ソフトウェアセンター/カルテック/ドッドウエル ビー・エム・エス/データロジック/ファーストクルー/テクリード/日本ファブテック/タイワ―

・[gallery] Jヴィレッジ全天候サッカー練習場

建築鉄骨構造技術支援協会(SASST)「鉄骨技術フォーラム 2018」
 ―鉄骨造建築物の構造設計・部材製作等における疑問に答える―<中>

 ――編集部

●News

・日鉄溶接工業 WELDREAM®「SX」シリーズ3品種を発売
・神戸製鋼所 「KOBELCO WELDINGアプリ」の配信開始
・鹿島建設 中低層建物用「D3SKY-c」を既存ビルに初適用
・日本建築学会 「2019年日本建築学会賞」決まる
・文部科学省 木村・東北大教授が鋼構造分野初の科学技術賞
・日本製鉄 最新技術盛り込んだ大規模4階建て集合住宅

●Event

・トリンブル・ソリューションズ 「テクラ・ユーザーデイ 2019」を開催
・新構造技術普及研究会 第2回「新構造技術普及研究会」開催

●Project

・全国の建設プロジェクト―ビル/商業施設/工場/学校ほか
・全国の建設プロジェクト―Image 編
・全国の建設プロジェクト―月別分析:2019年2月
・「全国の建設プロジェクト」の見方

●Strutec Data

・2019年2月の都道府県別建築着工面積/2019年3月の建築着工面積
・2018年度の着工面積と鉄骨需要量

●Regular

・A∩C:建築とコンピューター
 ――〈第12回〉BIM普及後も見据えてオールジャパンで準備を始めるべきだ
 ―――樋口 一希
・建設関連産業の未来のための技術評論
 ――第107回 IoTエッセー
 ―――藤盛 紀明
・とある構造技術者がみた建築
 ――第45回 建築小説
 ―――大氏 正嗣
・真構造道場
 ――第46回 「情熱への轍」の巻
 ―――高橋 治
・リレーエッセイ 建築と私 272
 ――「構造設計~若かりし日の苦い思い出」
 ―――鈴木 馨

・人HUMAN 萩生田 秀之さん(KAP共同代表) 喜多村 淳さん(太陽工業)
201906-02

●表紙
Jヴィレッジ全天候サッカー練習場
201906-01

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